小児がん支援のファシリティドッグ、関西地域で活動を拡大
小児がんや重い病気に苦しむ子どもたちの支援を行う認定NPO法人シャイン・オン・キッズが、ファシリティドッグのプログラムを関西エリアで拡大することを発表しました。この取り組みは、病院において、子どもたちに寄り添い、心のケアを行うことを目的としています。現在、同法人では新しいハンドラーの募集が始まっています。
ファシリティドッグとは?
ファシリティドッグは、特別なトレーニングを受けた犬で、医療の現場での重要な役割を果たします。彼らは、病気と闘う子どもたちと接し、ただの癒しを提供するだけでなく、治療やリハビリのサポートを行います。日本国内では静岡県立こども病院から始まり、神奈川県立こども医療センター、東京都立小児総合医療センター、国立成育医療研究センターの4つの病院で活動しています。
ファシリティドッグの大きな特徴は、同じ病院に常駐し、個々の患者のニーズに応じた対応ができることです。これにより、入院中の子どもたちは、常に同じ犬と接することで安心感や心の支えを得ることができます。痛みを伴う検査やリハビリの際にも犬がそばにいてくれることで、子どもたちの治療への不安を和らげることが期待されています。
ハンドラー募集の概要
新たにハンドラーとして活動したい方は、以下の募集要項をご確認ください。
- - 雇用形態:職員(1年毎の契約、更新の可能性あり)
- - 業務開始予定:2026年4月から2027年4月中
- - 勤務地:兵庫県内の公的な病院
- - 応募条件:臨床経験5年以上(看護師、医師、チャイルド・ライフ・スペシャリスト等の資格が必要)
- - 締切:2025年3月30日(日)
社会の一端を担い、重い病気と闘う子どもたちとその家族の力になりたい方のご応募を心からお待ちしています。
シャイン・オン・キッズの役割
シャイン・オン・キッズは、2006年に設立された団体であり、全国32の病院で小児がんや重い病気に苦しむ子どもたちを支援するさまざまなプログラムを運営しています。ファシリティドッグプログラムの他にも、ビーズ・オブ・カレッジプログラムやオンラインでの心のケア活動など、多岐にわたるサポートを行っています。
活動を通して、地域に根ざした支援を展開し、子どもたちが安心して療養できる環境づくりを目指しています。詳細は公式ウェブサイト(http://sokids.org/ja/)よりご確認いただけます。
ファシリティドッグの活動は、医療分野において新たな可能性を切り開いており、今後の更なる展開が期待されています。子どもたちの心の支えとなるために、ぜひご応募を検討してみてはいかがでしょうか。