三菱電機とシーメンス・エナジーの新たな提携
三菱電機株式会社がドイツのSiemens Energy Global GmbH&Co.KG(シーメンス・エナジー)と直流開閉所および直流遮断器の要件定義に関わる契約を締結したことが発表されました。この契約は、再生可能エネルギーの効率的な運用を目的としたもので、特に多端子高電圧直流システム(HVDCシステム)の実現に向けたものです。
HVDCシステムの重要性
直流開閉所や直流遮断器の技術を活用することで、多端子HVDCシステムを構築することが可能になります。このシステムは、長距離送電や洋上風力などの大規模な再生可能エネルギー資源の運用において、効果的な電力供給を実現することが期待されています。HVDCシステムは、その効率的なエネルギー輸送能力から、今後の電力需給調整や安定供給に寄与することでしょう。
共同開発の第一歩
今回の契約は、2024年1月に締結された直流開閉所の共同開発契約に基づくもので、両社が推進している多端子HVDCシステムの普及促進に向けた最初の取り組みとなります。この取り組みを通じて、三菱電機とSiemens Energyは、直流遮断器技術の普及を加速させ、グローバルな脱炭素化に向けた努力に貢献していく方針です。
将来への期待
両社は今後、高圧直流送電や直流開閉ソリューションの提供を独立して続けていく見込みです。これにより、エネルギー供給のインフラを強化し、再生可能エネルギーの利用促進に繋がることでしょう。これらの取り組みは、未来のクリーンエネルギー社会へ向けた重要なステップとなり、電力コストの削減や持続可能な社会の実現に寄与することが期待されています。
お問い合わせ先
このプロジェクトについての詳細は、三菱電機株式会社電力流通システム事業部にて問い合わせが可能です。
所在地:
東東京都千代田区丸の内二丁目7番3号
Eメール:
[email protected]
本契約締結を機に、三菱電機とSiemens Energyが築く新たなエネルギーの未来に期待が高まります。