アーティゾン美術館のチケッティングシステム刷新
東京都中央区に位置する公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館が、チケッティングシステムの大幅な刷新に乗り出しました。この取り組みは、パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社と株式会社ロココの協力により実現したもので、2025年2月から新システムが稼働します。アーティゾン美術館のビジョンである「開かれた先進の美術館」として、CX(カスタマー・エクスペリエンス)の向上を目指します。
新システムの充実した機能
今回導入される新たなチケッティングシステムは、来館者がよりスムーズにチケットを購入できるようカスタマイズされています。具体的には、システムに蓄積されたデータをリアルタイムで管理できるため、チケットの販売状況や入場者数を即座に把握し、効果的な運営が可能となります。また、スマホで利用できる「展覧会パスポート」の導入により、手元で簡単に展覧会の情報にアクセスできる環境も整備されました。
進化する福祉と美術館の関係
アーティゾン美術館は、古代美術から現代美術まで幅広い作品を展示し、年間214,874人もの入館者を誇ります。2020年の開館以降、コロナ禍の影響を受けながらも、日時指定予約制を導入し、予約率は76%を超えました。しかし、来館者のニーズが多様化する中、手続きが複雑になることが課題として浮上していました。
このような背景から、パーソルビジネスプロセスデザインはチケッティングシステムの見直しを支援し、顧客の利便性を高めるための施策を推進しました。特に、フィードバックを集めて最適化を図ることで、運営側の効率も向上しています。
パーソルビジネスプロセスデザインとロココの強力なタッグ
パーソルビジネスプロセスデザインは、多様な業務を効率化するためのノウハウを持ち、今回はその知見を活かして美術館全体の業務整理やオペレーション設計を手がけました。一方、ロココはシステムの具体的なカスタマイズを担当し、必要な機能を全て盛り込んだ「tike-uke(チケウケ)」という新しいシステムを実現しました。これにより、アーティゾン美術館は最新の技術を活用した運営が可能になります。
美術館の未来へ
これからもアーティゾン美術館は、訪れる人々に新しい体験を提供する場としてさらに進化していきます。パーソルビジネスプロセスデザインは今後も、CXの向上、業務の最適化に寄与し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを支えていくことでしょう。
美術館はもはや単なる観賞する場所でなく、技術が融合した新しい体験の場へと変わりつつあります。アーティゾン美術館の挑戦が、他の施設にも良い影響を与えることに期待が高まります。