低抵抗ダイヤモンド基板の新時代
株式会社イーディーピーが世に送り出した新しい低抵抗ダイヤモンド基板は、テクノロジーの進化を象徴する製品です。この基板は、半導体デバイスにおける重要な要素であり、特に大電力を制御するパワーデバイスの開発に大きく寄与することが期待されています。
ダイヤモンド基板の特性と可能性
ダイヤモンドはその優れた物性から、エネルギー効率の高いデバイスへの応用が見込まれています。特に、パワーデバイスでは縦型構造が必要とされ、その実現には低抵抗で強度のある基板が求められます。この基板は、当社が過去に開発したホウ素ドープエピタキシャル層が基礎となっています。この層は高キャリア移動度を持ち、その結果、研究者たちのニーズに応えてきました。
新技術の確立
当社の新技術によって、高ボロン濃度のダイヤモンドの成長が可能となりました。このダイヤモンドは、パワーデバイスの縦型構造に最適化された低抵抗特性を持ち、研究開発が進む中でその可能性は広がっています。商品化により、より広いユーザー層への提供が実現しました。
製品の詳細
当社の新製品は、主に二種類の高ボロン濃度ダイヤモンドを展開しています。これらの製品は、単結晶の自立結晶と高ボロン濃度エピタキシャル成長基板があり、それぞれ異なる特性を持っています。自立結晶は、上に単結晶ダイヤモンドを成長させることが可能であり、デバイスの特性を制御するとともに、オーミック電極を形成することで電流の流れを助けます。
一方、高ボロン濃度エピタキシャル成長基板は、従来の基板を利用して製作し、最大の形状は18x18mmとコンパクトです。厚さは0.03mmから0.2mmの範囲で選択可能で、表面の研磨も行うことができるため、さまざまな用途に適応します。
電気化学的特性
ダイヤモンドの電気化学的特性の広さは、電気化学センサーなどの分野にも応用が期待されています。この特性を活用し、今後の開発に向けた課題としてボロン濃度の範囲拡大も検討しています。
会社の沿革とビジョン
株式会社イーディーピーは、産業技術総合研究所での大型ダイヤモンド製造技術の事業化を目指して設立されました。高純度のダイヤモンドを量産する技術は、世界中でダイヤモンドの特性を活かした応用開発を進めています。
過去10年にわたる人工宝石ビジネスの成功もあり、当社は変化し続ける市場に柔軟に対応し、ダイヤモンド産業の発展に寄与しています。ユーザーにとって最適な製品を提供するため、今後も研究開発を続ける所存です。
詳しい製品情報は、当社ホームページをご覧ください。https://www.d-edp.jp/products/
お問い合わせ
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