2023年10月8日、オランダのRegMed XBとNakanoshima Qrossは再生医療領域における協力関係を強化するための重要な覚書を、歴史深い適塾で締結しました。この日、式典には関係者が多数出席し、今後の協力の重要性が強調されました。
締結式典は、一般財団法人未来医療推進機構と在大阪オランダ王国総領事館の共催として行われ、RegMed XBのゼネラルディレクターであるベルナルド・マルダー氏、Nakanoshima Qross理事長の澤芳樹氏、さらにオランダ外務省のミシェル・スウェルス副大臣やオランダ王国の総領事マーク・カウパース氏も参加しました。吉村大阪府知事からは、この覚書を通じてオランダと日本の関係が更に深まることに期待が寄せられました。
この覚書は、再生医療のみならず広範囲な未来医療の研究開発で両国が連携し、人材育成や産業化の推進を図ることを目的としています。吉村知事は、万博時における情報発信を通じて、未来医療の社会実装やビジネス展開が加速することを約束しました。
式典終了後、両者はNakanoshima Qrossへ移動し、2025年大阪・関西万博に向けた協力内容や意見交換を行いました。この取り組みを通じて、日蘭企業間での新たなビジネス機会を創出することが期待されています。
RegMed XB(Regenerative Medicine Crossing Borders)は、オランダに拠点を置く官民連携組織で、2016年に設立されました。今後、慢性疾患の予防と治療に向けた再生医療のソリューションの提供を目指しています。多様な医療機関や企業が参加し、世界的な研究開発を推進しています。
一方、Nakanoshima Qrossは大阪府と21社の民間企業が中心となって設立した未来医療国際拠点で、最新の医療技術を産業化し、国際貢献を果たすことに力を入れています。特に国内外の患者に対して高品質な未来医療の提供を進めています。
適塾は日本の鎖国時代に設立され、科学や医学を学ぶための重要な場として知られています。この文化的背景の中で行われた覚書締結は、再生医療の発展に向けた大きな一歩であり、未来の医療を見据えた両国の連携は今後ますます強化されることでしょう。
2025年の万博に向け、オランダと日本は共に「コモングラウンド」を基盤に新たな価値を創造し続けます。この覚書を起点に、両国の医療機関や企業、研究者が一丸となって国際的な挑戦に立ち向かう姿が期待されます。さらなる詳細については、RegMed XBおよびNakanoshima Qrossの公式ウェブサイトでご確認ください。