介護現場で役立つ日本語を学ぶオンライン交流イベント
2025年10月25日、特定非営利活動法人CanPlanterは、介護施設で働く特定技能の外国人を対象としたオンライン日本語交流イベントを開催しました。このイベントは、外国人介護人材が楽しみながら日本語を使い交流できることを目的としています。
開催の背景
介護現場では、利用者や同僚とのスムーズなコミュニケーションが、安全で安心なサービスの基本です。CanPlanterでは優しい日本語を基に、実際の現場で役立つ「聴く・考える・伝える」を、ゲーム感覚で楽しく学べるプログラムを提供しています。
イベントの概要
実施日と形式
- - 日時: 2025年10月25日(土)
- - 形式: オンライン(ビデオ会議ツール使用)
- - 対象: 介護施設に勤務する特定技能外国人(国籍や日本語のレベルは問いません)
イベント内容
このイベントは二部構成で実施されました。
第1部では「しりとり」を行い、参加者はチームに分かれて競いました。ルールはシンプルで、制限時間内に「ん」で終わる言葉を避けつつ、介護施設で日常的に使う言葉を使うというものです。本イベントは発音や語彙、聴き取りを同時に鍛えられるよう設計されています。最初の言葉は「くるまいす(車いす)」からスタートしました。
次のラウンドでは参加者が最初の言葉を提案し、実務でも頻出する語を基に進行しました。第2回の初めの言葉は「連絡」で、より実践的な語彙想起と会話のやり取りが生まれました。また、各ラウンド終了後には難しい発音や新しい語の振り返りを行い、正しい使い方を確認しました。
当日の様子と工夫
参加者にとって身近な言葉を最初に選ぶことで、楽しみながらも実際の介護現場で使える日本語の習得を促す工夫がなされました。
参加者の声
参加者からは以下のような感想が寄せられました。
- - 「言葉に詰まった時に助けてもらって、楽しかったです。」
- - 「思い出を共有できて良かった。次回もぜひ参加したいです。」
期待される効果
このイベントは、語彙や発音、聴解能力を同時に向上させる実践的な学習機会を提供します。また、多文化なメンバー間での相互理解が進み、チームの連帯感を高める効果も期待されます。さらに、現場でのコミュニケーション(声かけや報告・連絡・相談)の基盤を築く手助けとなるでしょう。
次回の展望
次回のイベントは最終回として実施される予定です。その後は、区や市の国際センターとの連携を通じて、地域に根ざした日本語交流・学習の機会を更に広げていく計画です。介護現場で働く外国人材と受け入れ施設双方のサポートを続けていきます。
ご協力
本イベントの実施に当たり、社会福祉法人栗橋翔裕園の皆様にご協力いただきました。心より感謝申し上げます。
CanPlanterの活動について
特定非営利活動法人CanPlanterは、外国ルーツの子どもや特定技能で働く方々に対する日本語教育や社会参加支援を行っています。オンラインイベントや多文化共生に関する情報発信を通じて、多様な背景を持つ人々が安心して暮らせる社会の実現を目指しています。
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メディア取材の受付
CanPlanterでは、団体の取り組みについてのメディア取材を受け付けています。関心のある方は、以下の時間帯にてオンラインにて対応可能です。
- - 平日: 19:00〜21:00
- - 土日: 10:00〜20:00
【お問い合わせ先】
特定非営利活動法人CanPlanter
広報担当:代表 野口美有
メール:
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