新たなホテル業務の自動化:AIコールセンターの開発
株式会社デバイスエージェンシーは、大阪を拠点にホテル業界向けの革新的なAIコールセンターシステムの開発に乗り出しました。これは、ホテルの基幹システム(PMS)と連携し、予約の受付からチェックアウト、さらには忘れ物の手配までを自動で行うもので、2026年のリリースを目指しています。
背景にある課題
ホテル業界は現在、訪日外国人客の増加に伴い、言語の壁を解消する必要に迫られています。これまで、多くのホテルが人手不足を補うためにチャットボットを導入してきましたが、文字入力に不慣れな外国人客にはストレスとなることが多く、実際の顧客体験においては難点が残ります。そのため、デバイスエージェンシーは、これからは音声による対応が主流になると考え、AI技術を活用した自動音声応答システムの開発に着手しました。
PMS連動の重要性
現在のAI電話サービスの多くは、顧客データベースとの連携が不十分であり、結局はスタッフが手動で対応せざるを得ない場合もあります。しかし、デバイスエージェンシーは「スマートチェックイン」で得たノウハウをもとに、予約からチェックアウトまでを一貫して自動化できるシステムを目指しています。このシステムでは、AIがPMS内のデータを参照し、必要な情報を即座に反映します。これにより、フロントスタッフの負担が軽減され、顧客に対するより質の高い「おもてなし」に集中できる環境が整います。
主な機能と特徴
このAIコールセンターシステムの特長は、外線電話や内線電話対応を統合的に行える点です。具体的には、以下のような機能を持っています。
外線電話対応
- - 忘れ物対応:顧客の確認から配送手配までを全自動で行い、電話番号から顧客を特定し、忘れ物の情報を確認します。
- - 予約対応:宿泊希望者からの問い合わせに対して、PMSの空室状況を確認し、自動的に予約を受け付けます。
内線電話対応
- - 自動発信:チェックアウトの5分前に自動で電話をかけ、手続きの促しを行います。
- - レイトチェックアウト:追加料金への承諾を得て、自動でPMSに課金登録を行います。
- - 館内情報の提供:AIカメラと連携し、施設内の混雑状況をリアルタイムで回答します。
スタッフとの連携
AIが完結できないタスクのみをスタッフに通知し、迅速な対応が可能です。実際に顧客室への配達が必要な場合は、スタッフへ通知するシステムも組み込まれています。これにより、より効率的な業務運営が期待できます。
今後の展望
2026年のシステムリリースに向けて、デバイスエージェンシーは多様なPMSとの技術的連携を進めており、カスタマイズ対応についても検証を重ねています。今後、AIのさらなる進化に伴い、ホテル業界全体がどのように変化していくのか注目が集まります。
会社情報
株式会社デバイスエージェンシーは、長年にわたりホテル関連システムの開発に携わってきた専門企業です。現地のニーズに合わせたサービスを提供し、業界をリードする存在です。今後の動向に期待が寄せられています。
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