至福のカップ展
2025-04-28 10:43:18

横山美術館「至福のひとときカップ&ソーサー展」特集

横山美術館にて「至福のひとときカップ&ソーサー展」開催



2025年4月29日から8月31日まで、名古屋市の横山美術館で「至福のひとときカップ&ソーサー展」が開催されます。この企画展では、コーヒーやお茶、そしてチョコレートの文化の変遷を通じて、日本独自のカップ&ソーサーの魅力を紹介します。エキゾチックな飲み物が西洋に渡り、砂糖やミルクと共に独自のスタイルを形成。この展覧会は、そんな歴史の一部を掘り下げ、私たちの生活に彩を加えた素敵な器たちを展示しています。

カップ&ソーサーの文化的意味


日本のカップ&ソーサーは、ただの飲み物を楽しむための器ではありません。実際、これらの器はサロンや食卓を華やかに飾り、社交の場として機能してきました。アフタヌーンティーの習慣もこの伝統の中から生まれたものであり、様々な占いや茶菓子の文化が発展しました。また、明治以降は日本製のカップが国外に多く輸出され、その美しさは世界中で愛されています。

注目の展示品


この展に出展されるカップ&ソーサーの中から、特に注目すべき作品をいくつか紹介しましょう。まず、久富与次兵衛昌保による「染付菊鶉図ティーボウル&ソーサー」は幕末から明治時代前期に制作されたもの。色鮮やかでありながら上品なデザインが目を引きます。

次に、幹山伝七の「上絵草花図蓮葉形コーヒーカップ&ソーサー」といった、明治時代前期から中期にかけての作品も見逃せません。こちらは伝統的な草花のデザインが施されており、見る者を魅了します。

さらに、オールドノリタケの「ジュール金盛薔薇図ティーカップ&ソーサー」など、様々な時代やデザインが楽しめます。特に、名古屋製陶所による「上絵金彩薔薇図チョコレートカップ&ソーサー」は、華やかな装飾が特徴です。

陶磁器の地域制と技術


「カップ&ソーサー展」では、全国各地で制作された陶磁器を一堂に見ることができます。オールドノリタケや瀬戸、美濃、京都、九谷、有田など、各地域の技術やデザインの違いを楽しむことができます。

特に、オールドノリタケの「金盛風景図ティーセット」は、大正10年から昭和16年頃に制作されたもので、緻密な金彩が美しいです。また、京都の錦光山宗兵衛制作の「上絵金彩蝶図コーヒーセット」は、その繊細な蝶のデザインが特に印象的です。

開催詳細


展覧会は毎週月曜日が休館日ですが、祝日や夏期を除いて、海の日やお盆の期間中も開館しています。入館料は一般1,000円、高校・大学生およびシニア(65歳以上)は800円、中学生は600円、小学生以下は無料です。特別イベントとして、名古屋のコーヒー文化とその淹れ方についての講演会もあり、講師の松下和義氏は業界の第一人者としてその知識を語ります。

横山美術館の魅力


横山美術館は、明治・大正時代に制作された陶磁器の収集を中心に、名古屋周辺の陶芸文化を広く知ってもらうことを目的とした美術館です。特に、初期の洋風陶磁器の代表的存在であるオールドノリタケを展示しており、訪れるすべての人に優雅な世界を体験してほしいと願っています。魅力溢れるこのカップ&ソーサー展に、ぜひお越しください。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

画像12

画像13

画像14

画像15

画像16

画像17

会社情報

会社名
公益財団法人 横山美術館
住所
愛知県名古屋市東区葵1丁目1番21号
電話番号
052-931-0006

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。