Propheseeとコーンズ提携
2024-10-07 17:43:00

日本市場に新たな風を!Prophesee社とコーンズテクノロジーが業務提携

新たなIT技術の扉を開くページ



フランスに本社を置くProphesee社と日本のコーンズテクノロジー株式会社が、業務提携による販売代理店契約を締結したことが発表されました。この提携により、日本市場において、Prophesee社が開発したイベントベースビジョンセンサー(EVS)の技術がより広く普及することが期待されています。

イベントベースビジョンセンサー(EVS)とは



Prophesee社が提供するイベントベースビジョンセンサーは、従来のCMOSイメージセンサーとは異なるアプローチを取っています。このセンサーは、視覚の原理を基に輝度変化に敏感に反応することで、最も重要な情報を効率的にキャッチします。特に、輝度の変化が大きい箇所だけを捉えるため、出力データは非常に軽量です。これは、消費電力を大幅に抑えられるという利点もあり、様々なアプリケーションにおける課題解決に寄与します。

具体的には、YouTubeに公開されているデモ動画でも、その違いがわかりやすく説明されています。左側が従来のフレームベースのセンサー、右側がイベントベースビジョンセンサーの映像となっています。

EVSの活用が期待される分野



この新技術の利用は、ARやVRのウェアラブルデバイス、IoT/エッジコンピューティング、さらにはスマートホームなど、様々な分野で期待されています。

  • - AR/VR/ウェアラブルデバイス
近距離トラッキング機能が強化され、高速かつ複雑なデータ処理が求められる環境でも、少ないデータ量で効率的に処理できる点が大きな特徴です。これにより、利用者にとってより直感的で快適な環境を提供できます。

  • - IoT/エッジコンピューティング
スマートドアベルや転倒検知、さらには空間認識技術などのアプリケーションにおいても、その威力を発揮します。特にCMOSイメージセンサーに起こりがちなプライバシー問題にも対応できる点が注目されます。データ出力が有限なため、個人情報を保護しつつ、必要なモニタリングを実現可能です。

評価キットの提供開始



Prophesee社では、EVSの評価キットの提供も開始しています。これには、専用の評価ソフトウェアであるMetavision Studioが含まれています。これにより、センサーの出力結果を視覚的に確認し、ノイズ処理や検出エリアの設定を行って、さまざまな条件下でのキャリブレーションが可能です。

プライバシーに配慮しつつ高精度な技術を提供するこのセンサーは、IoTやAI技術のさらなる進化に貢献することでしょう。

今後の展望



コーンズテクノロジー社は、これまでのイメージセンシング技術の経験を基に、イベントベースビジョンセンサーの普及を一層推進していく方針です。これにより、日本国内の産業や社会で、より革新的なソリューションを実現することを目指しています。

問い合わせは、コーンズテクノロジーの電子デバイス部センサーチームまで。皆様の関心をお待ちしております。


画像1

画像2

画像3

画像4

会社情報

会社名
コーンズテクノロジー株式会社
住所
東京都港区芝3-3-10コーンズハウス
電話番号
03-5427-7566

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。