広告の新時代:ファミリーマートの取り組み
ファミリーマート内のデジタルサイネージ、FamilyMartVisionとテレビCMの連携が、広告戦略において新たなスタンダードとなる可能性が高まっています。株式会社ゲート・ワンと株式会社データ・ワンの協力の下、行われたブランドリフトサーベイがその実績を証明しています。今回の調査では、前回と同じく、多様な年齢層に対するリーチ拡大が見受けられ、特に若年層へのアプローチが成功したことが示されました。
検証の背景
FamilyMartVisionは、現在日本国内で約10,500店舗に展開され、週あたりおよそ6,400万人の消費者に情報を届けています。地域ごとに異なるニーズに対応した広告を可能にする一方で、テレビCMとの併用によって、より広範な消費者への視認率が向上するという新たな知見も得られました。
広告の市場が変化する中で、統合型マーケティング・コミュニケーション(IMC)がその重要性を増しています。今回の検証では、ターゲットに焦点を当て、各年代におけるブランドリフトの効果を計測することが狙いです。
検証の概要
2025年6月、第一三共ヘルスケアのテレビCMを、FamilyMartVisionで同時期に放送しました。このプロジェクトでは、ファミペイやdポイントクラブ会員の視聴データを統合し、キャンペーンの影響を測定しました。対象は20〜60代と幅広く、多様なデータを集計して、両媒体の影響を評価しました。
リーチ検証の結果
今回のサーベイでは、テレビCM単独見ることが51.7%、両媒体への接触が10.4%、FamilyMartVisionのみが6.5%という結果が出ました。特に年代別データでは、若年層の接触がテレビCM単独での接触よりも高く、従来の広告手法では届きにくい層に効果的にアプローチできていることがわかります。
ブランドリフトサーベイの結果
広告接触の比較によれば、「テレビCMとFamilyMartVision両方接触者」が「認知計」と「購入意向計」で高評価を得ました。FamilyMartVisionへの単独接触でも、テレビCMのみの接触者と同様の効力が確認でき、両者の連携が効果的であることも明らかになりました。特に「30〜50代」のターゲットにおいて、FamilyMartVision単独でも高い効果を得られることが確認されました。
今後の展望
調査結果から、FamilyMartVisionとテレビCMの連携がブランドリフトとリーチ拡大の両面での効果をもたらすことが再確認されました。今後は、各メディアの購買行動やブランドリフト、デジタル広告との連携をさらに強化し、広告主に新たな価値を提供していく方針です。
FamilyMartVisionとは
全国にあるファミリーマートには、毎日1,500万人以上のお客様が訪れます。このリソースを活用し、訪れるお客様に対して地域情報や旬なエンタメの情報を提供するのがFamilyMartVisionの役割です。今後も広告の高度化を図りながら、多様なターゲットへ届けていく施策が期待されます。