生成AI時代のクリエイターを守る新サービス『ORIGINOTE』の提供開始
株式会社天六部屋は、2026年1月からデジタルコンテンツの出所と信頼性を確認できる新サービス『ORIGINOTE』を開始します。このサービスは、国際標準規格C2PA(Coalition for Content Provenance and Authenticity)に基づき、クリエイターが自らの作品にデジタル署名を付与し、作品の真正性を証明することができるものです。これにより、生成AIの普及に伴うコンテンツの「出所不明」問題やクリエイターの権利を保護することを目指します。
生成AIがもたらした問題
近年の生成AIの急速な発展により、デジタル作品は無断転載やなりすまし、さらにAI学習に無断利用される事態が発生しています。また、政治選挙においても、偽の動画や画像が拡散されており、これが選挙介入の手段として巧妙に利用されてきました。
2024年には50か国で国政選挙が実施され、特にディープフェイクの事例が増えています。米国ではバイデン大統領の声を真似たディープフェイクが投票活動に関与し、台湾では国家主体のAIコンテンツが選挙に影響を与える事例も確認されました。
『ORIGINOTE』の機能
ORIGINOTEは、デジタル署名によって作品の歴史を記録します。これにより、クリエイターは自身の作品に対する信頼性を公開でき、第三者がその内容を簡単に確認できる仕組みが整っています。
主な機能
1.
C2PAデジタル署名による出所記録: 作品の署名日時、署名者の情報、ファイルの改ざんの有無を記録し、誰でも確認可能な検証URLを提供します。
2.
本人確認レベルの可視化: 署名者の信頼度を4つの段階で公開し、視覚的に信頼性を判断できるようにします。
3.
AI学習への意思表示: クリエイターがAI学習やデータマイニングへの使用を制限できる意向を示すことが可能です。
4.
応援機能: ファンがクリエイターを直接支援できる機能も搭載しています。
5.
多言語対応: 日本語、英語、中国語など複数の言語に対応し、国際的なクリエイターを支援します。
選挙期間中の活用
選挙期間中、水面下での偽情報の拡散を防ぐため、ORIGINOTEは大きな役割を果たします。公式の選挙ポスターや候補者の写真、政策に関する資料など、全てに署名を付与することで、なりすましや改ざんを防ぎます。公式発信であることを証明することで、有権者の信頼も高まります。
今後の展望
ORIGINOTEは、クリエイター経済の健全な発展に寄与するだけでなく、情報環境の信頼性向上にも努めていきます。今後は、幅広いメディアや企業向けに機能を拡大し、国際標準に基づく信頼性保証技術をさらに進化させていく予定です。
『ORIGINOTE』は、生成AIやディープフェイクの問題に対応しつつ、クリエイターの権利をしっかりと守るための重要なインフラとして、時代の要請に応えるものとして期待されています。