カオピーズが示した国際的ビジョンと技術力とは
2025年5月30日、東京・有楽町に位置するTokyo Innovation Base(TIB)で開催された「VADX INNOVATION DAY 2025」に、カオピーズが共同主催の副会長企業として参加しました。これは日本とベトナムの企業やスタートアップ、投資家が集まる日越テックイノベーションフォーラムであり、AI、デジタルトランスフォーメーション(DX)、人材育成、官民連携をテーマにしています。
イベントに集結した注目の参加者
今回のイベントには、ベトナム副首相グエン・チー・ズン氏をはじめ、在日ベトナム大使館や日本貿易振興機構(JETRO)、国立イノベーションセンター(NIC)の要人が参加。また、32社もの企業と1,000人以上の参加者が集まるなど、日本におけるベトナムのIT人材の重要性が強調されました。
副首相は「日本には5,000名以上のベトナム人IT人材が存在し、これは両国間の科学技術連携を深化させる重要な資源である」と述べ、さらにベトナム人科学者や技術者のネットワーク構築の必要性を訴えました。これに対し、カオピーズの会長であるチン・コン・フアン氏は、「私たちは受託開発にとどまらず、イノベーションを通じて日越の未来を結びつける役割を果たしたい」と語り、両国間の架け橋としての前向きな姿勢を示しました。
カオピーズが紹介した「Make in Vietnam」ソリューション
イベントでは、同社が独自に開発した2つのデジタルトランスフォーメーションソリューションが発表されました。一つ目は、AIを活用した学習データ分析システムで、既に100以上の日本の教育機関に導入されています。二つ目は、製造業向けのプロセスDX基盤で、これを活用することで手作業の時間を30~50%削減することが可能です。これらの製品はいずれも「Make in Vietnam」として日本市場に最適化され、多くの注目を集めています。
次世代リーダーの登場を促すイベント
スピーチコンテスト「VADX Ambassador Contest 2025」も同日午後に行われ、カオピーズからはグエン・ティ・トゥイさんが出場しました。彼女は流暢な日本語と情熱的なスピーチで観客を魅了しましたが、惜しくも受賞を逃しました。それでも彼女のプレゼンテーションは、聴衆にベトナムの若者たちの可能性を強く印象づけるものでした。
今後のカオピーズの展望
カオピーズは今後、以下の三つの重点分野に注力していく方針です。まずは、日本とベトナムの共同によるDXプロジェクトの推進。次に、日本で活躍するベトナム人技術者や学生との連携強化。そして、日本企業向けのDXパートナーシップを拡大し、ベトナムへの進出を支援します。こうした取り組みを通じて、カオピーズは「隣のDXエキスパート」として、ベトナム、日本、さらにはアジア全体を結ぶグローバルなイノベーションを生み出していくことを目指しています。
カオピーズとは?
株式会社カオピーズは、ハノイ工科大学出身者によって設立され、日越連携型のITソリューションを提供する企業です。日本市場で10年以上の経験を持ち、AI開発やDX支援、自動テスト、ローコード開発などを手掛けています。彼らはベトナムと日本を繋ぐ橋渡し役として、多くの成功したプロジェクトを展開しています。
会社概要
- - 会社名:株式会社カオピーズ
- - 所在地:東京都豊島区南池袋3-8-8 THE CORNER 池袋3F
- - 設立:2016年8月8日(ハノイにて2014年9月29日設立)
- - 代表取締役:チン・コン・フアン
- - 従業員数:583名(2025年6月現在)
- - 事業内容:技術コンサルティング、新規開発、サーバー移行、AIソリューション、研究開発
- - Webサイト:kaopiz.com
- - お問い合わせ:連絡フォーム
これらの活動を通じて、カオピーズは両国間のビジネスをより充実させ、さらなる成長を目指しています。