こども宅食応援団の取り組み
一般社団法人「こども宅食応援団」は、妊娠期から産後の親子を支援する「こども宅食赤ちゃん便」という活動を展開しています。この取り組みでは、定期的に家庭を訪問し、食品やオムツ、ミルクなどの育児用品を届けながら、対話を通じて相談に乗ります。2025年5月から佐賀市で始まったこの活動の目的は、産後うつや児童虐待を早期に発見し、必要な支援を行うことです。
2023年度からは、認定NPO法人スチューデント・サポート・フェイスと連携して、事業が始まりました。この活動では、赤ちゃんの見守りが主な焦点となっており、短時間の対応ではなく、家庭に上がり込んでじっくりと話をすることが求められます。
会話の中で、お母さんの体調や日常の小さな困りごとを理解し、家計管理の方法や予防接種スケジュールの相談、保育園の手続きのサポートなど、様々な支援が提供されています。サポートは妊娠4か月頃から3歳まではもちろん、必要に応じて3歳以降も続けられます。この「こども宅食赤ちゃん便」は、全国で初めて佐賀市のこども家庭センターが導入した取り組みであり、今後は全国へと拡大する計画もあります。
「赤ちゃん便」動画公開の背景
この度、こども宅食応援団が制作した動画は、「こども宅食赤ちゃん便」の温かい思いと活動内容を広めることを目的としています。動画の制作を手掛けたメンバーは、「お母さんのようにあたたかく見守りながら、親子とのつながりを大切にするこの活動の思いを伝えたい」とコメントしています。「こども宅食赤ちゃん便」がどのように親子を支援しているのか、多くの人に知ってもらいたいと願いが込められています。
おむつ募金イベントの詳細
「こども宅食赤ちゃん便」の意義を広めるため、11月20日には佐賀市駅前の「COMBOX佐賀駅前」で啓発イベントを開催します。このイベントでは、募金を通じて赤ちゃんに必要な物品、特におむつを購入するための支援を募ります。
イベント概要
- - 日時: 2025年11月20日(木)14時~16時
- - 会場: COMBOX佐賀駅前1Fイベントスペース
- チラシ配布やポスター展示が行われるほか、「こども宅食赤ちゃん便」の啓発動画を上映する予定です。
また、「おむつ募金」は佐賀市内の7カ所で実施される他、イベント後も続けられます。集まった募金は、新品のベビー用品購入費に使われ、困難な状況にある家庭に向けて届けられます。
こども宅食の理念
「こども宅食応援団」は、困難な状況にある家庭に定期的に食品を提供し、食品を介してつながりを作り、見守りを通じて様々な支援を行っています。この団体は、全国の自治体やNPOと連携して、こども宅食の取り組みを広めるための支援を行っています。活動資金やノウハウを提供することにより、各地でのこども宅食の普及を目指しています。
こども宅食応援団の活動を通じて、より多くの人々が子育てに関する課題を理解し、支援を行っていくことが期待されています。これにより、佐賀市やその他の地域での赤ちゃんの健やかな成長を支えていくことが可能となるでしょう。