京都市の「COCO・てらす」にAIボット導入
京都市が新たに開設する社会福祉施設「COCO・てらす」で、テクミラホールディングスの子会社ネオス株式会社が提供するAIチャットボット「OfficeBot」が採用されることが決まりました。このAIチャットボットは、2023年10月30日から運用が開始され、市民からの様々な問い合わせに対応します。
「COCO・てらす」は、地域リハビリテーション推進センター、こころの健康増進センター、児童福祉センターの一体化施設として設計されています。この施設の開所に伴い、AIチャットボットの導入は市民向けのサービス強化を目的としています。利用者は、いつでもどこでも24時間体制で施設に関する情報を手に入れることができるようになります。
AIチャットボット「OfficeBot」の特長
「OfficeBot」は、高い回答精度と多言語対応の特長を持っています。特に評価されている点は、質問の文脈を理解し、正確な情報を13時ごとに自動生成できる能力です。これは、ユーザーが入力した内容に対して、関連性のある情報を基に迅速に回答できることを意味しています。
具体的な質問例を入力することにより、より洗練された情報が得られることも魅力の一つです。更に、生成された情報の出典を確認できる機能も搭載されているため、透明性も確保されています。
操作性とフィードバック機能
「COCO・てらすAIチャットボット」は、誰でも利用できるように設計されています。高い視認性と、デバイスに応じた画面表示により、様々なリテラシーレベルのユーザーでもスムーズに利用できます。英語、中国語、韓国語、フランス語などの多言語対応も行われており、幅広い層に対応可能です。
ユーザーからのフィードバックをもとに、今後の運用に関しては、回答の質を改善し続ける意向も示されています。利用状況を分析して、回答精度を向上させることや、寄せられた質問から対応範囲を広げる取り組みが計画されています。
行政のAI活用と今後の展望
行政における生成AIの活用には、高い信頼性が求められます。このため、導入に際してはプロポーザル審査が行われ、実用性が確認されています。市民にとって正確で役立つ情報を提供するため、ネオスは引き続き「OfficeBot」の開発を進め、地域へのDX推進に寄与していく考えです。
「COCO・てらすAIチャットボット」の利用を通じて、市民の福祉に対する利便性が一層向上することが期待されています。このプロジェクトが成功すれば、他の地域でも同様の取り組みが進む可能性があります。
加えて、業界全体で生成AIの技術が進化する中、「OfficeBot」はその中心的な役割を果たすとともに、行政手続きの簡素化や迅速化を図っていくことになるでしょう。ネオス社は、引き続きその技術を活かし、各自治体のニーズに応える形でサービスを進化させていく意向を示しています。
さらに、AI事業においても「Aidea Suite」というフレームワークを通じた安全なチャット環境を提供し、個々の組織の要望に応じたサービスを迅速に構築する体制を整えています。最先端のテクノロジーを利用し、社会全体のDXを支援する活動は、今後もますます重要になってくるでしょう。