『白色光の影を浚う』が満を持して登場
作家の遠坂八重氏が贈る待望の新作『白色光の影を浚う』が、2026年5月11日に祥伝社から発売される。これは、限界会社員ミステリーで名を馳せた彼女にとって約一年ぶりの書き下ろし作品であり、期待が高まる。前作『死んだら永遠に休めます』で培った感情の深さが、本作にも色濃く表れている。
この小説は、彼女のデビュー作『ドールハウスの惨劇』に続くシリーズの最新作であり、探偵の男子高校生コンビが主人公となっている。シリーズファンにとってはもちろん、新規の読者も楽しめる内容に仕上がっている。
物語の舞台と魅力
物語は、鎌倉の名門・冬汪高校を舞台に、滝蓮司と卯月麗一が学内便利屋「たこ糸研究会」の活動に勤しむところから始まる。平穏な日常の中、彼らは一年生の曽我朝美からの相談を受ける。彼女の幼馴染である新藤文乃が部屋に引きこもってしまい、長い間の沈黙を破るかのように、聞こえた生活音や差し出されたメモが文乃の手によるものではないことに気がつく。
二人は、文乃の引きこもりの原因を探り始める。しかし、調査を進める中で、麗一の態度が一変する。文乃は六年前、交通事故で妹を亡くしており、その事故には麗一の父親が関わっているという衝撃の事実が明らかになる。
途切れた過去と向き合う
本作は、罪の記憶に向き合う主人公たちが描く痛みと光の物語である。過去に起きた交通事故によって引き裂かれた絆や、忘れ去られた記憶の再生を通じて、成長と再生の物語が展開される。驚愕の真実が次第に明らかになる様は、物語の終盤へ向けて引き込まれる魅力がある。
読者の声と作家の思い
遠坂八重氏は本作に対して特別な思いを抱いている。「感情が詰まった作品で、一人でも多くの方に読んでもらいたい」と語る彼女の思いが、読者にも伝わることは間違いない。初めて原稿を読んだ際には、その物語の強さに驚きを隠せなかった担当編集者も多く、少年の背負う運命や、友情の深さ、隠された真実が絡み合う様子は圧巻だと評されている。
この作品が早速全国の書店員から称賛を受けていることからも、その期待の高さが伺える。ミステリーや心の深いドラマを求める全ての読者におすすめしたい一冊だ。
書籍情報
- - 著者: 遠坂八重
- - 発売日: 2026年5月11日
- - サイズ: 四六判
- - ページ: 344頁
- - 定価: 1800円+税
- - ISBN: 9784396636944
新たなミステリーの世界に飛び込んでみてはいかがだろうか。興味がある方は、ぜひ書店で手に取ってみてほしい。