Salesforceを守る新たなセキュリティサービス
日本におけるセキュリティの新たな動きが始まります。株式会社日立ソリューションズが、フィンランドのWithSecure Corporationとの戦略パートナー契約を結び、彼らのクラウドセキュリティサービス「WithSecure Cloud Protection for Salesforce」(CPSF)の提供を開始しました。このサービスは、Salesforceを利用する企業のマイページ構築基盤に特化しており、顧客や消費者とのエンゲージメントを強化するためのセキュリティ対策を提供します。
Salesforceの現状
Salesforceは、世界中で15万社以上に導入されている、圧倒的なシェアを持つCRMプロバイダーです。そのプラットフォームは、企業と顧客との接点を構築し、様々なサービスを効率的に提供するための基盤となっています。しかし、デジタル化が進化する現代において、企業が保有する機密情報の安全性は重要な課題であり、特に金融や公共セクターにおけるセキュリティ対策が求められています。
WithSecureとCPSFの特長
WithSecure社は、多くの業種にAIを活用したセキュリティサービスを提供する企業です。CPSFは、Salesforce専用に設計されており、その標準セキュリティ機能を拡張します。具体的には、ユーザーがアップロードしたファイルやリンクをリアルタイムで監視。ただ保護するだけでなく、独自のAI技術を用いた脅威分析により、未知のマルウェアやゼロデイ攻撃にも効果的に対処します。
また、CPSFはクラウドサンドボックスを活用し、安全にファイルやプログラムの動作を検証するための仮想空間を提供しています。これにより、企業は安心してSalesforceを利用できる環境を手に入れられます。
今後の展開と社会課題への対応
日立ソリューションズは、今後CPSFの導入を拡大し、より多くの企業に対してセキュリティ対策を提案していく予定です。セールスフォース社のマイページ構築基盤を使う様々な業界の顧客に向けて、効率的かつ安全なコミュニケーションを実現するための支援も行います。最近のフィッシング攻撃の手法が多様化している中で、それに迅速に対応し、企業のクラウド利用を安全に保つことが求められる時代に突入しています。
社会課題における日立の取り組み
日本国内でのサイバーセキュリティ対策の強化は、社会全体が抱える重要な課題となっています。日立ソリューションズは、Salesforceの取扱いを15年以上継続し、多くの企業へその技術を提供してきました。2025年4月には「Salesforce Japan Partner Award」を受賞するなど、その信頼性は高まっています。この新たなセキュリティサービスの開始は、より安心してSalesforceを利用できる環境を整えるための重要な一歩です。
WithSecure社のエンドースメント
WithSecure社の執行役員副社長、上野 公直氏は「日立ソリューションズとの協業開始を非常に嬉しく思います。サイバー攻撃が高度化する現代において、共同でセキュリティの問題解決を進めることが求められています。共同でセキュリティ環境を提供できるよう進めてまいります。」とコメントしています。
この新しいサービスが、セールスフォースを利用する企業にとって、どれだけの価値をもたらすか、今後の動向が注目されます。