リーガルテック社が提供する次世代知財AI基盤の詳細
2025年9月24日、リーガルテック株式会社が、「知財AI基盤」の提供を開始した。この基盤は、研究開発(R&D)部門、知的財産(知財)部門、そして経営層をリアルタイムでつないでおり、企業の知財資産を一元的に管理し、可視化することができる。これにより、企業は技術知財を戦略的に理論化できる。
知財の断絶問題に立ち向かう
多くの企業では、R&D部門から出された発明提案が知財部門に届かず、知財部門は研究現場の背景を把握できず、経営層は知財ポートフォリオの全体像が見えないといった問題が発生していた。これらのサイロ化は企業の競争力に害を与える要因となってきた。リーガルテックは、この「知財の断絶問題」を解消するためにこの基盤の開発に乗り出した。
知財AI基盤の利点
部門間の壁を越えた効率化
従来の特許管理ツールや文書ストレージでは、発明情報の整理や特許出願プロセスを効率化することはできるものの、部門間の連携は難しかった。しかし、今回の知財AI基盤は、AIによる自動解析や自動分類機能を導入し、発明提案の支援、知財部門のチェック、経営層の意思決定までを包括的にサポートする。このシステムにより、各部門はよりスムーズに連携できるようになる。
具体的な活用効果
知財AI基盤の導入により、多くの期待される効果がある。
- - R&D部門: AIが研究ノートや発明メモを自動的に構造化し、即時に発明提案フォームを生成することで、未整理の情報の活用を促進する。
- - 知財部門: 提案内容が自動で類似特許と照合され、チェックにかかる工数が大幅に削減され、審査の精度とスピードが向上する。
- - 経営層: 競合企業の特許取得状況をAIが迅速に分析し、経営会議資料への即時転用が可能となる。
このようなプロセスの改革により、知財活動は「守り」から「稼ぐ」方向へと進化し、企業全体で知財経営が一層推進される。
未来へのビジョン
今後、リーガルテックはさらなる機能の拡充を予定している。具体的には、業界別の発明提案テンプレートの提供や、ERP、PLM、文書管理システムとのシームレスな連携を目指す。また、競合分析AIとの統合を強化し、発明者インセンティブ制度との連動設計も進めている。
企業が技術革新のスピードに追いつき、価値を可視化し、戦略に落とし込むための体制の構築が求められる現在、リーガルテック社の知財AI基盤は、その一助となることは間違いない。
会社概要
- - 会社名: リーガルテック株式会社
- - 設立: 2021年3月
- - 資本金: 3億8,000万円
- - 代表取締役社長: 佐々木 隆仁
- - 所在地: 東京都港区虎ノ門5-13-1 虎ノ門40MTビル4F
- - URL: リーガルテック株式会社
- - 事業概要: 特許調査、発明抽出プラットフォーム「MyTokkyo.Ai」、自社専用AIプラットフォーム「AI IPGenius」、共同開発支援プラットフォーム「リーガルテックVDR」の提供