はじめに
近年、多くの企業で採用が進んでいるハイブリッドワーク。この働き方はオフィス勤務とリモートワークを組み合わせるもので、柔軟な働き方を実現していますが、同時に新たな課題も浮上しています。特に、企業の情報システム部門では、リモート接続の普及に伴いPC業務環境が複雑化している現状が報告されています。そこで、e-Janネットワークス株式会社は中堅から大企業の情報システム担当者1,014名に対し、ハイブリッドワークにおけるPC環境の実態と課題についての調査を実施しました。その結果、約8割の担当者がPC運用の管理負荷が増加したと回答しています。
調査の背景
ハイブリッドワークは、多様な働き方を提供する一方で、業務環境が社内外に分散するため、セキュリティ管理やPC運用の複雑さが増しています。具体的には、情報システム部門では、リモート接続手段の選定や端末管理、セキュリティ対策、トラブル対応など、従来以上に多岐にわたる業務を担当しています。こうした背景から、企業はどのような課題を抱えているのでしょうか。
調査結果サマリー
活用されるリモート接続手段
調査によると、ほぼ80%の企業が「リモートデスクトップ」を導入しており、次いで「VDI/DaaS」や「FAT PC(+VPN)」と続きます。このことは、企業がリモートデスクトップを主流としているものの、複数の接続手段を利用していることを示しており、運用管理の複雑化につながる可能性があります。
PC利用時の課題
リモート接続手段によるPC利用時の主な課題としては、特に「セキュリティ運用の難しさ」が際立ちます。具体的には、リモートデスクトップ利用者の64.5%、VDI/DaaS利用者の31.9%がセキュリティのリスクを大きな懸念点と指摘しています。
PC運用・管理負荷の増加
リモート接続手段導入の後、情報システム部門のPC運用・管理負荷は大幅に増加しており、約8割が「大幅に増えた」または「やや増えた」と回答しました。
セキュリティリスクへの不安
調査により、ハイブリッドワーク環境において特に懸念されるセキュリティリスクは、「社外のネットワーク利用」と「端末の紛失」といった点です。
利用者の不満
利用者からは、「社内用PCと社外用PCの管理が煩雑である」といった声や、オンライン会議の質に関する不満が寄せられています。
改善が求められるPC運用
調査に参加した情報システム部門は、アクセス権の適切な管理やデータを端末に残さない環境の整備を求める声を多く寄せました。これにより、運用の在り方そのものを見直す必要性が明確になりました。
まとめ
調査を通じて、ハイブリッドワーク時代のPC業務環境は柔軟性を持つものの、情報システム部門の運用や管理の負荷、セキュリティリスクに直面していることが明らかになりました。これからは、部分的な対策を超えて、PC業務環境の構造的な見直しが求められる時代に突入しています。
参考・詳細情報
本調査結果の詳細は、e-Janネットワークスの製品サイトよりダウンロードできます。調査は、2025年12月18日から19日の間に実施され、1,014名の中堅から大企業の情報システム担当者を対象に行われました。
また、e-Janネットワークスが提供する「セキュアコンテナ AD」は、このような課題に対する解決策として、多くの企業での導入が進んでいます。この製品は、端末にデータを残さずに安全な業務環境を提供し、情報システム部門の負担を軽減します。