ジョーシス、サイバー地経学研究所を設立
2022年に設立されたジョーシス株式会社(本社:東京都品川区)は、ITデバイスやSaaS管理の効率化を目的として、新たな研究機関を立ち上げました。これが「ジョーシスサイバー地経学研究所(JCGR)」です。この研究所は、企業経営における地政学的要因を探ることを目的としており、現代のビジネス環境における新しい視点を提供します。
サイバー空間と地政学の関連
近年、地政学の影響は企業経営において無視できない要素となっています。国際的な政治動向や貿易政策が企業の戦略に多大な影響を与える中、サイバー空間での攻防も同様に重要です。物理的な手段が制限されつつある昨今、サイバー空間での地政学的な対立が企業活動に及ぼす影響は日増しに大きくなっています。特に、データの管理と保護、さらには経済のデジタル化に関する課題は企業経営者にとって急務となっています。
デジタル赤字の現状
最近のデータによると、クラウド化の進行により日本はデジタル赤字の拡大を経験しています。この赤字の解消は難しい課題ですが、デジタル投資を通じて日本が持つ競争力を強化することは可能です。ジョーシスは、官・産・学が連携することで、日本経済全体の変革を目指しています。
JCGRの取り組み
JCGRでは、サイバー地経学という新たな視点を持って、情報発信を行なっています。これにはメディアプラットフォーム「note」を利用した独自記事の作成やポッドキャストを通じての音声配信が含まれており、今後はセミナーやイベントを通じての活動も計画されています。具体的な内容として、政府機関のサイバー政策やクラウドセキュリティに関するビジネス環境、デジタル赤字の分析などが予定されています。
プラットフォームの詳細
- - JCGR公式Note: こちらから(月に3回程度の記事配信)
- - 第1回テーマ: 「ジョーシスサイバー地経学研究所の設立にあたって」
- - JCGR公式ポッドキャスト: 音声配信プラットフォーム「Spotify」や「Amazon Music」で、月に2回程度配信されています。
- - 第1回テーマ: 「なぜ、現代の経営に地政学的思考が必要なのか」
ジョーシスの背景
ジョーシスは、グローバルなことを考え、350人以上の従業員が世界各地で活動しています。米国、インド、日本などに拠点を持ち、すでに700社以上に対してSaaSマネジメントサービスを提供しています。また、320億円以上の資金調達を実施し、新たな技術の開発やサービス向上に取り組んでいます。
結論
ジョーシスサイバー地経学研究所の設立は、現代ビジネスにおける重要なテーマである地政学とサイバーセキュリティを切り口に、日本経済を活性化させ、企業経営において不可欠な知見を提供することを目的としています。これにより、今後ますます重要性を増すデジタル経済における競争力の向上を図ります。