住友化学とマイナビが農業人材マッチングで新たな扉を開く
農業界の人手不足が深刻化していますが、住友化学はこの問題に対し新しいアプローチを取り入れました。株式会社マイナビが提供する農業分野に特化した人材マッチングアプリ「農mers」との提携を通じて、農業コミュニティの拡大を図っています。
提携の背景
住友化学は、「つなあぐ」という農業総合情報サービスを運営しており、農業に関心を持つ多くの人々に利用されています。この度、マイナビが運営する「農mers」とのID連携が始まり、これにより両サービスのシナジーを生かし、農業に従事する機会を創出する狙いがあります。
農業バイトに対する現状の意識
マイナビが実施した「農業アルバイトに関する現状と意識調査」によると、多くの消費者が農業アルバイトに興味を示す一方で、実際に経験したことがある人は少ないという矛盾した状況が浮かび上がりました。住友化学はこの状況を受け、「農mers」が消費者と農家のそうした非対称性を解消するために開発されているとしています。
マッチングアプリの特徴
「農mers」は、農作業に興味を持つ人々を農家と結ぶ架け橋となることを目指しています。人手不足に悩む農家は、簡単に労働力を確保できる環境が整い、農作業を手伝いたい人には働く機会を提供します。これにより、農業界の労働力不足が解消され、地域の農業が活性化することが期待されています。
つなあぐポイントの導入
住友化学は2023年に「つなあぐ」を立ち上げ、その中で利用者が貯められる「つなあぐポイント」を実装しています。これにより、農業に参加する人々がポイントを獲得できる仕組みを整えました。今後、「農mers」の利用状況に応じたポイント付与も検討しており、より多くの人に農業に参加してもらうきっかけを作る予定です。
今後の展望
住友化学は、これからもアプリや外部サービスとの連携を強化し、農業生産者のニーズに応じた様々なソリューションを提供していく方針です。農業界の課題解決に向けて積極的に取り組み、「つなあぐ」と「農mers」の提携を通じて、地域農業の発展に寄与することを目指しています。農業に興味を持つ方々にとって、今後の展開はますます注目されることでしょう。
日本の農業が抱える問題を解決するための「住友化学」と「マイナビ」の取り組みは、今後の農業市場に新たな変化をもたらす期待が寄せられています。