沖縄出身のSSW、William Alexanderの最新アルバム『Solo』が登場

William Alexanderのニューアルバム『Solo』がリリース

沖縄にルーツを持つシンガーソングライター、William Alexanderが待望のニューアルバム『Solo』をリリースしました。この作品は、アメリカのブルックリンを拠点に活動する彼の深い芸術的感性を余すところなく表現しています。

Williamは、「ミュージシャンズ・ミュージシャン」との評価を得ており、その背景には彼の豊かなリズム感覚やロサンゼルスのアンダーグラウンドミュージックシーンでの経験があります。これまでに、André 3000やCeleste、John Carroll Kirbyなど、数々の著名アーティストとコラボレーションを実現してきました。

『Solo』の内容

アルバム『Solo』は、内省的なベッドルームフォークをテーマにした作品で、彼の広がる音楽の世界観を引き込んでいます。先行シングル「Anwt」は、Jessica PrattやJosé Gonzálezの影響を受けながらも、William独自のソウルフォークを見事に具現化。続く「Sunflowers」や「Blue Skies」、さらには「Wdwg」といったトラックは、彼の初期作であった『New York Songtapes, Chapter I: “The Uncut Tree”』に見られる力強いソウルサウンドから、柔らかなアコースティックサウンドへとスムーズに洗練されています。

2曲目のシングル「Ghosts」は、サンバやボサノバ、ローファイといった多様な影響を独自のスタイルに昇華させた楽曲です。この曲では、親しい内面的な対話と共に、切ないハーモニーを表現しています。「Meditation」や「Selfless」では、アンビエントミュージックを取り入れ、聴き手を心地よい瞑想へと誘うパートが印象的です。

アルバムのフィナーレを飾る「Time」では、自己と向き合うことの重要性を繊細なギタープレイで訴え掛け、さらなる内面的探求へと聴き手を誘います。Williamの豊かなボーカルとナイロン弦ギターによる流れるようなリズムは、70年代ブラジルのトロピカリアの巨匠たちを彷彿とさせるもので、心に響きます。

作品のテーマ

William Alexanderの楽曲は、自己探求や様々な愛の形をテーマにしています。彼は日常生活の中で見えない神秘的な概念との境界線を行き来し、その結果、真摯で方便なメッセージを届けます。現代社会の中での自己顕示やファストファッションが流行する中、彼は控えめなアプローチを取ります。その姿勢は、逃避ではなく、音楽や自己、内面深く潜む魂の声に向き合うための勇気ある選択であると言えるでしょう。

このように、William Alexanderの新作『Solo』は、ただ聴くジャズやソウルの楽曲ではなく、心の奥に触れる内面的な対話が体験できるアート作品として仕上がっています。ぜひ、リスナーの皆さんにはこの音楽の旅を共にして欲しいと思います。

作品情報

- アーティスト：William Alexander
- タイトル：Solo
- 発売元・レーベル：SWEET SOUL RECORDS
- 配信リンク

TRACKLIST

1. Anwt
2. In Your Hands
3. Emancipate
4. Sunflowers
5. Cycles
6. Blue Skies
7. Wdwg
8. Ghosts
9. Meditation
10. Selfless
11. Time

William Alexanderの新しい音楽世界をぜひ体験してみてください。