MFSが提供する新たな不動産AI査定サービス「CAPS」
はじめに
2023年10月、株式会社MFS(代表取締役CEO:中山田明)が新しい不動産AI査定サービス「CAPS(キャップス)」をリリースしました。このサービスは、ユーザーが無料で簡単に不動産の価格を査定できるツールです。
「CAPS」の背景
最近の不動産市場では、一般の人々が正確な価格情報へアクセスするのが難しいという問題が浮き彫りになっています。不動産の成約事例は、宅地建物取引業者にだけ共有され、一般の個人が相場を確認する手段が限られています。
たとえば、現在の市場では公開されている情報の多くが売出価格に基づいており、売主や仲介会社の事情が反映されているため、実勢価格との乖離が生じやすくなっています。特にマンションについては立地や築年数などによる価格変動が大きく、正確な市場の理解が難しいのが実情です。これらの課題を解決するために、MFSはCAPSを開発しました。CAPSの正式名称はCondominium Asset Pricing Serviceです。
CAPSの特徴
CAPSの主な特徴を以下に見てみましょう。
1. 全国のマンションを網羅
CAPSは、全国47都道府県にある約14.6万棟のマンションを対象としています。これは全国のマンションの約90%をカバーしており、広範囲な情報提供が可能です。
2. 高精度な査定
特に、新耐震基準に適合された1981年6月以降に築かれたマンションを対象にした場合、AIによる査定価格は、東京23区では誤差率が6.1%、全国で7.4%という高い精度です。AIは賃料約273万件、売買約184万件のデータを元に学習を重ねており、今後は毎月更新される予定です。
3. 利用の簡便さ
ユーザーはマンション名、専有面積、所在階、間取りの4つの項目を入力することで、最短1分で査定結果を取得することができます。また、最大20件を継続的にモニタリングすることも可能です。
4. 価格の可視化
CAPSは、推定取引価格だけでなく、想定賃料や想定利回りも同画面で確認できる機能を備えています。さらに、2019年4月までの物件単位での価格推移をグラフで表示し、市況の判断材料として活用できます。
今後の展望
MFSはCAPSを通じて、モゲチェックやINVASEとの連携を強化する方針です。特に、投資用物件の販売を行うコンドミニアム・アセットマネジメント社との連携を通じて、自宅購入者に対し透明性の高い不動産サービスを提供する予定です。将来的には、ローン情報やユーザーの属性情報を統合し、より包括的なアドバイスを行うことを目指しています。
MFSについて
MFSは、2024年には東証グロース市場に上場予定です。今後、住宅ローン分野におけるAI活用をさらに推進していく計画で、誰もが手軽に最適な住宅ローンを選べるサービスを提供することを目指しています。
以上、MFSの新しい不動産AI査定サービス「CAPS」についてお伝えしました。これにより、不動産取引がよりスムーズに進むことが期待されます。今後のサービスの展開にも注目です。