カナデビアが点検ロボット「ugo mini」を導入し業務効率化を図る

カナデビアが導入したAI搭載点検ロボット「ugo mini」

カナデビア株式会社は、業務のデジタル化を進めるため、点検ロボット「ugo mini」を採用しました。これは、設備保全のスマート化を目的とした取り組みの一環で、電気設備点検の業務改善を実現するものです。特に、広範な設備が設置されているごみ焼却発電施設において、巡回点検業務が従来の手作業で行われていた点を見直し、効率化を図ります。

背景と課題

ごみ焼却発電施設では、点検業務は電気主任技術者による巡回で行われていました。しかし、このプロセスは手間がかかり、作業員の移動も多く発生していました。さらに、多くの点検が目視や手書きによる記録に依存しており、運用体制の安定化が課題となっていました。

今回、「ugo mini」を導入するにあたり、点検業務のデジタル化と自動化を目指すこととなりました。これにより、業務の効率化が期待されます。

目的と取り組み

カナデビアがこの取り組みを行う目的は、主に以下の通りです：

- 点検にかかる人的工数の削減。
- データを可視化し、異常を早期に発見し対応する体制を整える。
- 将来的な設備保全計画の高度化。

具体的な取り組み内容としては、「ugo mini」を用いて1日3回の定期巡回点検を行います。ロボットは、事前に設定されたマップに従って施設内を自動走行し、様々なデータを収集。これには対象機器の状態や制御盤のインターフェース表示値、ブレーカーやスイッチの状態、ランプの点灯状況などが含まれます。また、点検データは数値化され、「ugo Portal」というレポートにアップロードされます。

未来への展望

この「ugo mini」を用いることで、点検業務の中で自動化が可能な作業を体系的に調査し、得られた成果を基に他の施設での展開も視野に入れています。そして、点検データを活用して予防保全やトラブルの早期発見にもつなげ、スマートメンテナンスを実現していく予定です。

業務DXロボット「ugo」の特徴

「ugo」は、遠隔操作とAIによる自動制御を組み合わせたハイブリッド型のロボットです。業務の種類や現場に応じて柔軟に運用でき、人手不足の深刻な業務領域で“人と協働するパートナー”としての役割を果たします。

さらに、「ugo mini」は特に静音性が求められる現場や狭い空間にも対応できるよう設計されています。よりコンパクトなサイズながら、コストを抑えた製品として多くの現場に導入が期待されています。