不動産投資市場の現状:一棟マンション価格上昇の背景を探る
2020年1月、不動産投資と収益物件の情報サイト『健美家』が発表した収益不動産市場レポートによると、一棟マンションの価格は4ヶ月連続で上昇していることがわかりました。
同レポートは、全国の住宅系収益不動産3種別(区分マンション、一棟アパート、一棟マンション)のデータを集計したもので、詳細な市場トレンドを示しています。
各物件タイプの価格と利回りの推移
レポートによると、2020年1月時点での各物件タイプの価格と利回りは以下の通りです。
区分マンション: 利回り7.43%(前期比+0.13ポイント)、価格1,537万円(前期比-4.24%)
一棟アパート: 利回り8.87%(前期比+0.13ポイント)、価格6,484万円(前期比-3.50%)
一棟マンション: 利回り8.32%(前期比-0.04ポイント)、価格1億5,827万円(前期比+2.54%)
注目すべきは、一棟マンション価格の4ヶ月連続上昇です。対して、区分マンションと一棟アパートの価格は下落しています。この価格差には、いくつかの要因が考えられます。
一棟マンション価格上昇の背景
一棟マンション価格上昇の背景には、以下の要因が考えられます。
低金利政策の継続: 長期にわたる低金利政策は、不動産投資への資金調達コストを低く抑え、投資を促進する効果があります。
安定した賃貸収入: 一棟マンションは、複数戸の賃貸住宅をまとめて所有するため、安定した賃貸収入が見込めます。空室リスクはありますが、適切な管理によって軽減できます。
資産価値の向上: 一棟マンションは、土地と建物の両方を所有するため、土地価格の上昇による資産価値の向上も期待できます。特に、好立地の一棟マンションは、資産価値が上昇しやすい傾向があります。
投資家の増加: 不動産投資への関心の高まりから、投資家層の拡大も価格上昇に影響していると考えられます。
しかし、一棟マンション投資には、高額な初期投資や管理運営の手間など、考慮すべき点も多いです。
今後の見通し
今後の市場動向は、金利動向や経済情勢、政府の政策など様々な要因に左右されます。一棟マンション価格の上昇が継続するかどうかは、これらの要因を総合的に判断する必要があります。
『健美家』のレポートは、不動産投資を検討する際の重要な指標となるでしょう。詳細なレポートは、同社のHPからダウンロードできます。
健美家について
健美家(けんびや)は、収益物件の紹介、著名な不動産投資家によるコラム、全国の大家さんのブログ集、セミナー情報などを提供する不動産投資専門サイトです。不動産投資に関わる多くの人々に役立つ情報を発信し続けています。
参考情報
健美家ウェブサイト:
https://www.kenbiya.com/
※本記事のデータは、『健美家』のレポートを基に作成されています。