日本企業が開発した新しい生成AIが注目を集める理由とは
2025年10月10日、株式会社I.Y.P Consultingが、特許準備中の生成AI「SVG」を発表しました。この技術は、従来の大規模言語モデル(LLM)のようにGPUや特殊な機器を使用せずに、同等の性能を発揮できる画期的なアプローチです。特に、NeurIPS(米ニューラル情報処理学会)での正式承認でも話題となり、さらなる注目が集まっています。
LLMのエネルギー課題
大規模言語モデルは、膨大な計算資源を必要とし、GPUサーバの導入と高額な電力コストが避けられないという問題を抱えています。特に、日本では電力需給が懸念される中で、AIの導入とカーボンニュートラルの両立が課題に。そこで、SLM(小規模言語モデル)の研究が活発化しましたが、従来のSLMは多くの場合、LLMの性能に劣る結果になっていました。
驚異的な「SVG」
そこで登場したのが、I.Y.P Consultingの「SVG」です。これまでの常識を覆す要素として、わずか32個のパラメータしか持たないこのモデルは、LLMに匹敵する言語の理解と生成を実現しました。特に、GPUを必要とせず、一般的なCPUでリアルタイムに稼働できるのが特長です。このことにより、中小企業や自治体など、さまざまな利用シーンでの導入が容易になります。
他社の製品と比較しても、SVGはそのメモリ容量がわずかに応じており、GPTの1億分の1のサイズでハルシネーション(幻覚)を抑えつつ、GLUEベンチマークでは高精度を達成しています。
日本発の企業研究としての意義
日本の企業で、LLMの基盤技術を対象とした研究が国際会議に承認される例は稀であり、SVGはその新しいアプローチとして国際的な注目を受けています。大澤昇平CTOは、「従来のLLMが数億パラメータを抱える中、いかに少ないパラメータで結論を導き出せるかがSVGの強みです。この単純さが高い効率性と解釈可能性を生み出しています」と述べています。
ビジネスへのインパクト
SVGの導入は、企業に多くのコスト削減をもたらすと同時に、PCやスマホ、家電、IoT端末など多様なデバイスで利用可能です。また、インターネット接続不要でプライバシーも守られ、数分で学習を終えるスピードと効率の良さも魅力です。
これにより、SVGは「大規模なモデルを扱いたいけれどリソースに限りがある」企業にとって理想的なソリューションとなります。環境への負荷を抑えたグリーンAIの一環としての意義も持つこの技術は、これからのビジネス環境での活用が期待されています。
緊急告知 – SVGの詳細発表
SVGは、2025年10月8日から10日まで幕張メッセで開催されるAI・人工知能EXPOにて一般公開される予定です。崔CEOによるセミナーも行われ、来場者に向けて詳しい説明や質疑応答の時間が設けられます。この機会を逃さず、最先端の技術に触れてみてはいかがでしょうか。
【セミナー日時】 2025年10月10日(金)10:00~10:45
【展示会日時】 2025年10月8日(金)~2025年10月10日(金)10:00~17:00
場所:幕張メッセ(4~6ホール 33-30)
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