地域とつながる認知症共創コミュニティの挑戦
長野県の諏訪市にある宅老所いぶきでは、認知症共創コミュニティ「BLG」に参加するメンバーたちが新たな挑戦を行い、その成果としてクラフトビール『諏訪浪漫ビール フレッシュホップエール』が誕生しました。このプロジェクトは、地域での社会参加の促進を目的としており、メンバーが自ら育てたホップを使っているという点が特筆すべき特徴です。2025年11月から数量限定での販売を予定しており、クラフトビールファンにとっても期待が高まります。
プロジェクトの背景
2023年に始まったこのプロジェクトは、BLG諏訪のメンバーが地元の畑でホップを栽培し、それをビールに活用するという試みです。彼らは、農作業を通じて仲間とコミュニケーションを図りながら、地域とつながる新たな方法を模索してきました。ホップの栽培は手間がかかりますが、それもまた仲間たちの絆を深める大切な作業でありました。
『諏訪浪漫ビール』について
このビールは、350mlの缶で税込550円という価格で提供され、限定3,600本が販売される予定です。特長は、ペレットではなく生ホップを使用することで、フレッシュで爽やかな香りとやさしい苦みを実現している点です。醸造には麗人酒造株式会社が協力しており、高品質なクラフトビールとしての魅力を引き出しています。
メンバーの想い
高齢者や認知症の方々であっても、地域社会の一員としての役割を果たすことができるという信念がこのプロジェクトの根底にあります。メンバーたちは、自らの手で育てたホップを使ったビールが地域の活性化に貢献できると信じています。この温かい想いが詰まった『諏訪浪漫ビール』は、単なる飲み物ではなく、地域のつながりや仲間の存在を再認識させてくれる品となるでしょう。
BLGとは
BLGは、地域と仲間とのつながりを大切にする新しい形の認知症共創コミュニティです。日本国内の多くのメディアで取り上げられ、また海外メディアにも紹介されるなど、その活動は幅広い評価を得ています。この取り組みは、地域社会全体を巻き込むことができる力強いプロジェクトです。
参加方法
BLGネットワークへの参加に興味がある方は、特設ページを通じてお問い合わせを受け付けています。地域に貢献し、認知症について理解を深める良い機会です。興味のある方は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
BLG参画特設ページ
まとめ
このように、宅老所いぶきとBLGの取り組みは、認知症を抱える方々が地域とつながり、社会参加を促進する一例です。『諏訪浪漫』は、彼らの努力と想いが凝縮された一杯となることでしょう。ぜひ、発売をお楽しみに!