新しい子育ての枠組みを創る「親育白書2024」
日本の子育ては、互いに「親」と「子」の関係性の中に埋もれた常識や旧態依然とした価値観に影響されています。私たちはその変革を目指してNPO法人親育ネットワークを設立し、子どもに関する社会問題の解決を図っています。この度、クラウドファンディングを用いて「親育白書2024」を作成する計画がスタートしました。
背景に迫る社会問題
近年、日本における子どもたちの問題行動や不登校の増加が顕著になっています。文部科学省が発表したデータによると、2022年度の不登校者数は29万9千人を超え、いじめ件数や自殺者数も過去最高を記録。それでもなお、私たちは子どもたちの心に寄り添うことを忘れがちです。親自身が古い価値観に捕らわれ容易に脱却できない限り、子どもに自然な幸福感は育めません。
「親育ネットワーク」の設立と目的
2015年に設立された養育ネットワークは、親と子が共に成長できる環境を創出し、育ち合う社会を目指しています。親自身が輝いて生きることで、その姿が子どもに影響を与えると信じています。私たちは、親が持つ新しい価値観が次の世代に受け継がれることを願っています。共に癒し合い、成長し合う社会が必要です。
親育白書の意義
2024年に発表予定の「親育白書」は、前回の調査をもとに新たなアンケートを通じて、親と子ども双方の視点を反映する形で作成されます。この研究では、子どもたちが感じる期待や圧力、親の教育スタイルが生む影響について深く探っていくつもりです。
子どもたちの真摯な声
ワークショップを通じて、子どもたちの意見を聞くと、「大人の言うことは正しいのか?」という問いや「自分たちが考えることを理解してほしい」という期待が明らかになっています。子どもたちの声を無視しては、真の教育には繋がりません。それゆえ、私たち自身もその声を大切にする必要があります。
大人自身の意識改革
私たちの調査はただの数字の集計ではなく、参加した大人自身が過去を振り返り、親としての在り方を見直す機会ともなっています。「回答することで自分の中にある思いを再確認できた」との声もあり、これこそが私たちが抱える教育の新たな枠組みを形成しているのです。
今後の展望
親育白書を通じて、私たちは社会の中で親育の重要性を広く認識してもらうことを目指しています。これにより、未来の教育スタイルの確立へ繋がり、親の育ちと共に子ども達の声も尊重され、より良い子育てが実現されることを期待しています。今後のアンケートへの参加を通じて、多くの皆さまにこの運動に加わっていただければと思います。
具体的な参加方法としては、子ども向けと大人向けそれぞれのアンケートが用意されています。
私たちの運動はすでに広がりを見せており、多くの共感的な方々とともにこの門を開いていくつもりです。これからも親としての役割を見つめ直し、新しい時代の価値観を持った子どもたちと共に、幸せに生きるための道筋を築いていきましょう。