2023年、「第6回リアビズ高校生模擬起業グランプリ」の一次審査が行われ、全国から84チームの中から選ばれた8チームが発表されました。この大会は、北海道から沖縄まで各地の高校生が競い合い、リアルなビジネス体験を通じた学びを促すことを目的としています。ここでは、その概要と参加者の意気込み、今後のスケジュールについて紹介します。
限られた枠の中での挑戦
今回の大会では84件の応募があり、応募倍率はなんと10倍という厳しい競争が繰り広げられました。この8チームにはそれぞれ30万円が提供され、実際の市場でビジネスを行うチャンスが与えられます。一次審査では商品アイデアや収支計画、広報戦略の実現可能性が重要視され、高校生たちはこれらに基づいた計画を練らなくてはなりませんでした。
支援と学びの機会
一次審査を通過したチームには、経験豊富な社会人や専門家からの指導が行われ、オンラインセミナーも開催されます。ここでは、経理やマーケティングの基礎を学び、実際にビジネスを運営するための準備が進められます。これにより、生徒たちは理論だけでなく実践的なスキルも身につけ、真のビジネス体験を得ることが期待されます。
大会スケジュール
大会は総合的なスケジュールに沿って進行します。エントリーは6月上旬に行われ、一次審査の結果発表は6月30日。その後、商品開発に向けた準備期間が設けられ、販売は10月から11月にかけて実施されます。そして、12月には成果発表会が開かれ、グランプリを決定する最終審査が行われます。勝者にはオリジナルの研修旅行用商品券が贈呈されるほか、国際経済オリンピックの日本代表になるチャンスまでも与えられます。
昨年の成功を受けて
前回のグランプリでは、東京都立国立高等学校の模擬企業「カマエ」が栄冠に輝きました。昨年の成功が今年のチームにとっても良い刺激となっていることでしょう。参加した高校生たちは、自らのアイデアを実現するために真剣に取り組んでおり、それぞれのビジョンを持ってこの大会に挑んでいます。
未来へのステップ
このような取り組みは、高校生にとっての重要な成長のステップとなるとともに、日本の未来を担う若者たちが自らの力で社会に貢献する力を育むための貴重な機会です。理論と実務を結びつけながら、彼らは未来への一歩を踏み出しているのです。今後の成果発表会が楽しみです。