冷凍マグロ倉庫の新展開
2025-07-02 11:49:23

冷凍マグロ倉庫を利用した需給調整市場参入についての重要なお知らせ

冷凍マグロ倉庫を活用した需給調整市場への参入



株式会社前川製作所と中部電力ミライズ、そしてシズオカコールドストレージが新たな取り組みを開始します。これからのエネルギー市場の変革に向けて、冷凍マグロ倉庫の能力を駆使した需給調整市場向けのデマンドレスポンス(以下「DR」)がスタートします。2023年10月、静岡県焼津市に所在するシズオカコールドストレージの冷凍マグロ倉庫において、前川製作所の空気冷凍システム「PascalAir(パスカルエア)」が使用されます。このシステムは、国内初の超低温用冷蔵庫に導入された冷凍機を利用し、需給調整市場への新しいニーズに応えるものです。

デマンドレスポンス(DR)とは?


デマンドレスポンスは、電力の需給バランスを保つための重要な取り組みです。特に再生可能エネルギーが普及する今日、天候による発電量の変動に応じて電力の使用調整が求められています。この仕組みにより、電気を消費する側(需要側)に協力を促し、使用方法を工夫してもらうことで、電力の需給ギャップを縮小することが可能になります。

超低温冷蔵庫の特色


シズオカコールドストレージの冷凍マグロ倉庫はマイナス60℃~マイナス50℃での保存が可能であり、この低温環境はマグロの鮮度を維持するために最適です。この環境下では、一時的に冷凍機の稼働を抑えても、保管されたマグロが熱を蓄え冷却能力を維持してくれるため、安定した温度管理が実現できます。

エネルギー効率の向上


前川製作所と中部電力ミライズは、この冷凍マグロ倉庫の特長を最大限に活かし、システム制御を行うことで電力消費を効率化します。具体的には、中部電力ミライズの自動制御システム「MiFFS」が稼働し、「PascalAir」の使用電力を自動で削減可能となります。そしてDRの運用が終了した際には、冷却運転に自動で戻ることができるのです。これにより、オペレーターの手を煩わせることなく、スマートな電力管理が実現します。

今後の展望と社会への貢献


今後、前川製作所と中部電力ミライズは、2025年度を目安に需給調整市場への調整力供出を進めていく予定です。また、カーボンニュートラル社会の実現に向け、それぞれの持つ技術や知見をもとに、持続可能な社会の構築に貢献することを目指しています。

この取り組みは、冷凍マグロ倉庫の運用においても新しい価値を創出し、電力需要の管理と持続可能なエネルギー利用に繋がるものです。今後の発展を楽しみにしており、業界全体の進化にも寄与していくことでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社前川製作所
住所
東京都江東区牡丹3-14-15
電話番号
03-3642-8181

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