医療機器メーカー『ダイリン』が新たな資金調達方法に挑戦
神奈川県の医療機器メーカー、ダイリン株式会社は、2021年3月25日より株式投資型クラウドファンディングプラットフォームFUNDINNOを通じて、新たな資金調達を開始しました。これにより、より高品質で独創的な医療機器を開発し、世界中の医療現場に貢献することを目指しています。
ダイリンの医療機器技術
ダイリンは、特殊カテーテルやバルーン型止血器などの開発を専門としています。特に、血液透析を受ける患者のために開発された止血器は、国内で特許と意匠が登録されており、200万個以上の販売実績を誇ります。これにより、同社は国内市場での地位を確立します。
さらに、ダイリンのカテーテル製造ノウハウを活かした血管造影用カテーテルの効率的な成型装置も提供しており、専門医との意見交換を行うことでニーズに応えた製品開発が進められています。
次世代カテーテルの開発を目指して
今回のクラウドファンディングでは、血管造影手続きを大幅に簡素化する極細の特殊先端構造を持つ次世代カテーテルの開発資金を募集します。募集期間は2021年4月3日から4月5日までの短期間で、上限額は60,120,000円です。参加者は最大5口まで出資可能で、1口90,000円からの出資が求められます。
競争力の源泉
ダイリンが他の医療機器メーカーと一線を画す要因は、医師との直接的なコミュニケーションです。代表である大林義昌氏が、医師と意見交換する体制を構築しているため、迅速な意思決定と製品開発が可能です。メンバーには、素材、製造方法、法規制などに精通した専門家が揃っており、医療現場のニーズを正確に捉えることができます。
また、国内外の様々な団体や専門家とネットワークを築くことで、マーケティングの観点からも広範なアプローチが可能です。これにより、医療機器の実用化に向けた強力な基盤が整っています。
海外展開と未来への展望
将来的には、ダイリンはアメリカに現地法人を設立し、東南アジアにはカテーテル用の製造工場を設ける計画も進行中です。また、ユニクス社とのコラボレーションを通じて、コラーゲン技術を利用した新しい止血器の共同開発も予定しています。これらの取り組みを通じて、さらなる企業成長を目指すダイリンに注目です。
会社概要
会社名 | ダイリン株式会社 |
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所在地 | 神奈川県大和市代官2-12-47 |
代表 | 大林 義昌 |
設立 | 1992年2月 |
事業内容 | 医療機器開発、生産ソリューション開発、防護システム開発 |
URL | ダイリン株式会社 |
ダイリンがこれからの医療機器開発にどのような影響を及ぼすのか、期待が高まります。