美麗なる浮世絵木版画『桜花下天使之図』
2024年7月29日より、KADOKAWAが誇る人気アニメ『Angel Beats!』にインスパイアされた美麗な浮世絵木版画が先着受注販売されます。タイトルは『桜花下天使之図 立華かなで』。これは、伝統的な浮世絵の技法を駆使して制作された作品で、ただのアートではなく、歴史や技術の結晶とも言えるものです。
浮世絵の美しさ
この作品は、色彩が豊かで、細部まで丁寧に作り込まれた立華かなでを描いています。彼女が桜の木の下で佇む姿は、視覚的にも感情的にも魅力的です。絵師による描き下ろしイラストが、そのまま浮世絵という形で再提案されるこの瞬間、“完璧”という言葉がふさわしい仕上がりを見せています。
製作は、彫りを担当した朝香 元晴氏、摺りは鉄井 裕和氏の二人の名匠が担っており、彼らの技術が光ります。
手間暇を惜しまない伝統技術
この浮世絵木版画は、一枚の完成までに41回以上の摺り重ねが必要とされ、その全ての工程が手作業で行われます。400年以上にわたり伝承されてきた技術を駆使して、7枚の版木を使用し、17版の色を重ねて美しい仕上がりに至ります。
それぞれの版木に彫られる細密なデザインは、職人の手によってひとつひとつ丁寧に彫り出され、最終的に一枚の木版浮世絵が生まれるのです。使用される木材には、硬く、きめ細やかな山桜の木が選ばれ、その特性が繊細な表現を可能にします。
和紙の美しさ
また、浮世絵制作には、越前和紙の最高級品が用いられます。有名な人間国宝・岩野市兵衛氏が作り出す「越前生漉奉書紙」は、耐久性が高く、他の和紙にはない鮮やかな色合いと温かみを生み出します。これにより、一枚の浮世絵が持つ存在感が一層際立つのです。
職人たちの背景
彫師:朝香 元晴
彼は都立町田高校在学中に浮世絵出版社・高見澤忠雄先生に師事し、その後、浮世絵彫師の菊田幸次郎先生の弟子となりました。17年間の修行を経て、現在は高見澤研究所の専属彫師として活躍しています。彼の作品は、日本国内外の多くの展覧会で評価されています。
摺師:鉄井 裕和
鉄井氏は、1975年に東京で生まれ、木版画家である父のもとで育ちました。大学卒業後、会社員として勤務した後、父の工房に入り、摺師としての道を歩み始めました。手作業の重要性を理解しながら、各地で実演や教室を開いて技術を広め続けています。
受注販売の詳細
この特別な木版画の価格は71,500円(税込・送料別)で、販売は2024年7月29日から8月25日までの間、先着順で行われます。発送は2024年10月頃を予定しています。この貴重な作品は初版第1刷が100枚限定であるため、興味がある方は早めの予約をお勧めします。
公式サイトでは、この浮世絵木版画に関する情報も公開されているため、ぜひチェックしてみてください。