阿部智里の新たなファンタジー『皇后の碧』が登場
著者阿部智里が手掛けた人気ファンタジー『八咫烏』シリーズは、すでに累計240万部以上を誇り、多くの読者に支持されています。その彼女が新たに発表する作品『皇后の碧(みどり)』が、2025年5月29日に新潮社から刊行されることが決定しました。
新たな物語の始まり
『皇后の碧』は、風・土・火・水の精霊たちが交錯する、まったく新しいファンタジー世界を舞台にしています。物語は、火竜によって家族を失った少女・ナオミが、風の精霊を統ける皇帝シリウスに「私の寵姫の座を狙ってみないか?」と誘われるところから始まります。
シリウスの後宮にはすでに皇后と愛妾が存在し、彼の胸元には皇后の瞳の色に似た緑の宝石、通称「皇后の碧」があしらわれた首飾りが輝いています。ナオミはなぜ自分がシリウスの声をかけられたのか、その理由に疑問を持ちながら、徐々に後宮の隠された秘密に迫っていくことになります。
謎が謎を呼ぶ物語
物語の中で、読者は誰が味方で誰が敵かを見極めることになります。後宮に潜む深い謎や、「皇后の碧」の真の意味が少しずつ明らかにされていく中で、緊迫した展開が待ち受けています。
ナオミは、この後宮の陰謀に巻き込まれながら、自分自身を見つめ直していく旅に出るのです。果たして、彼女は自らの運命を切り開くことができるのでしょうか。
阿部智里のコメント
著者の阿部智里は、「『皇后の碧』は、私が好きなものを自由に組み合わせ、思いつくままに書いた物語です。当初の刊行予定よりも時間がかかってしまいましたが、その分、自分にとっても、読者にとっても『好き』が詰まった作品に仕上げることができたと自負しています」と語っています。
阿部智里の経歴
阿部智里(あべ・ちさと)さんは1991年に群馬県前橋市で生まれました。早稲田大学文化構想学部在学中の2012年に『烏に単は似合わない』で松本清張賞を受賞し、史上最年少記録を樹立しました。2017年に早稲田大学大学院文学研究科を修了し、続く『八咫烏』シリーズで第9回吉川英治文庫賞を受賞するなど、華々しい経歴を持っています。
書籍情報
- - タイトル: 皇后の碧
- - 著者名: 阿部智里
- - 発売日: 2025年5月29日
- - 造本: 四六判ソフトカバー
- - 定価: 1,980円(税込)
- - ISBN: 978-4-10-355951-1
- - リンク: 新潮社公式ページ
新たなファンタジー小説『皇后の碧』は、不思議な精霊たちや後宮の謎が入り乱れる魅力あふれる物語です。多くのファンが彼女の新たな挑戦を待ち望んでいることでしょう。期待に胸を膨らませるその日をお楽しみに!