ANA成田エアポートサービスがEVトラックを導入し脱炭素化推進を加速
ANA成田エアポートサービス株式会社が、フォロフライ株式会社の商用EVトラック「folofly F1 VAN」を新たに採用したことを発表しました。この車両は、成田空港エリア内で資機材運搬用として運用が始まります。
フォロフライ株式会社は、京都を拠点に1トンクラスの商用EVトラックの開発と普及に力を入れています。この取り組みは、物流業界や医療、農業、そして小売業など、さまざまな分野での脱炭素化のニーズに応えるものです。すでに100社以上の企業がこの車両に関心を示し、多くの業態での導入が進められています。
国土交通省が掲げた航空脱炭素化推進基本方針では、2030年までに温室効果ガスの排出量を46%以上削減することが目標とされています。しかし、現在の空港運用車両の中でEVやFCV(燃料電池車)の割合は約6%にとどまっており、その増加を図ることが急務となっています。そこで、フォロフライのEVトラックがANA成田エアポートサービスに導入されることで、国が設定した目標への道筋を助ける役割を果たすことが期待されています。
今後の展開
フォロフライは、ANA成田エアポートサービスへの納入を皮切りに、国内外の物流や運輸分野でのEV導入をさらに進めていく方針です。彼らは、環境負荷を抑えた電気自動車の普及を目指し、CO₂排出量削減に寄与しつつも、持続可能な社会の実現に向けて、さらなる研究開発や導入支援を強化していきます。
フォロフライのF1シリーズは、スマートフォン向けの開発スタイルを取り入れ、商品設計は国内で、製造は外部に委託し、効率的な生産を実現。これにより、通常の2倍のスピードでEVトラックの市場投入を可能にしました。
特にF1 VANは、既に全国の多くの地域で導入が進んでおり、今後も新たな安全機能や利便性を向上させた車種が予定されています。2023年からは、商用車の電動化を促進する補助金対象車両にも認定され、ますますの注目を集めています。
この動きは、航空業界だけでなく、他の業種においてもエコロジーとエコノミーの両立を図る上で重要な一歩となるでしょう。企業はこの機会を利用して、より環境に優しい業務運営にシフトすることが求められています。
今後の展望としては、フォロフライがそのノウハウを活用し、導入サポートやアフターサービスの充実を図ることで、持続可能な社会の実現に向けた希望の光となることを期待しています。
会社概要
- - 社名: フォロフライ株式会社
- - 設立: 2021年8月3日
- - 代表: 代表取締役 小間 裕康
- - 資本金: 16億976万円
- - 本社: 京都市下京区中堂寺粟田町93 KRP4号館
- - 業種: 電気自動車の開発販売及び環境対応型インフラサービスの提供
- - 連絡先: 078-891-7117(代表窓口)