中外テクノスとExcillumが手を組み、高速インラインX線検査ソリューションを展開
中外テクノス株式会社(広島県広島市)は、スウェーデンのX線技術リーダーExcillum ABと戦略的なパートナーシップを結んだことを発表しました。今回の提携により、Excillumの高輝度X線源「MetalJet F」を搭載した評価テスト環境が日本国内に初めて設立されます。これにより、特に急成長中のバッテリー製造市場をターゲットにした、高速かつ高解像度での3Dおよび2DのX線検査ソリューションが本格的に展開されることとなります。
提携の背景と目的
現在、電気自動車(EV)やエネルギー貯蔵システム向けのバッテリー製造では、生産能力の向上と製品の安全性確保、さらには歩留まりの改善が重要な課題となっています。中外テクノスは、過去35年以上にわたり自動車や航空機、ロケットなどの分野でX線検査システムを提供してきました。一方、Excillumの「MetalJet F」は、その高輝度と安定性を兼ね備え、高速な生産ラインでも内部の微細な構造を正確に可視化する技術として世界的に評価されています。
この提携により、両社の強みを融合し、従来は難しかった「生産ラインを止めない高速3D/2D検査」が可能となります。これにより、日本国内の製造現場におけるスマートファクトリー化を推進する力強い支援が期待されています。
MetalJet Fの特徴
Excillumの「MetalJet F」は、高性能マイクロフォーカスX線源として、比類のないスピード、精度、柔軟性を実現しています。また、高スループットが求められる産業検査において、超高速インライン3D X線検査を実現するための決定的なソリューションです。
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X線源: Excillum MetalJet F30-160kV/10mA
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検出器: Spectrum logic 2824HSCsI 600μm / CMOS(100μm) / 14bit 2803pix×2401pix
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FOD(SOD): 190 mm – 850 mm
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FFD(SID): 360 mm – 1015 mm
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内部軸: 回転テーブル(Θ) φ100 mm
本ソリューションの特長
こちらのソリューションは以下のような特長を持っています。
- - 国内初の評価環境の構築: 2026年の第2四半期から、「MetalJet F」を用いたデモが開始され、導入された実機での迅速な検証が可能です。
- - 高速・高精度なインライン検査: 高輝度X線源によって、2D及び3Dでの内部観察が高速度化。バッテリーをはじめ、電子部品や自動車部品、精密機器など多岐にわたる分野に適用可能です。
- - 国内での一貫サポート体制: 評価から設計、製造、アフターフォローまでを一手に中外テクノスが日本国内で提供します。
両社のコメント
ExcillumのCEO David Lindblom氏は、「バッテリー向けの高速3D CTは、もはや未来の技術ではありません。日本の厳しい検査業務で信頼され続ける中外テクノスとの協力に誇りを感じています」と語ります。
一方、中外テクノスの代表福馬聡之氏は、「Excillumの高輝度X線源を用いることで、国内のお客様に新たな選択肢を提供し、安全性と生産効率を飛躍的に向上させると確信しています」とコメントしています。
企業概要
スウェーデン・ストックホルムを本社とするExcillumは、2007年の設立以来、世界最高水準の高輝度産業用及び研究用X線源を開発・製造しています。詳細は
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広範な検査分野での実績と35年以上の歴史を持つ中外テクノスは、産業プラントや社会インフラ、原子力施設を対象とした高精度な検査装置を提供しています。詳細は
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本提携により、これまで以上に高品質なX線検査ソリューションが実現し、日本の製造現場の生産性向上に寄与することが期待されます。