STマイクロエレクトロニクス、次世代AIデータセンター向け新電源アーキテクチャを発表
STマイクロエレクトロニクスが革新をもたらす
世界的な半導体メーカーであるSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM)は、次世代AIデータセンターに向けた革新的な電源供給システムの試作品を発表しました。この新しいアーキテクチャは、NVIDIAが開発した直流電源設計をサポートしており、AIワークロードの急成長に対応します。
データセンターの電力需要増加
近年、AI技術の進化に伴い、データセンターはかつてないほどの電力を必要としています。特に、従来の56V電力供給システムでは、新たに登場したメガワット級のAIサーバ・ラックの要求には応じきれません。そこで、NVIDIA社は業界のパートナー企業とともに800V直流電源アーキテクチャを開発し、メガワット級のサーバ・ラックに適した効率性やインフラ構成の簡略化を実現しています。
STの新しい電源供給システム
STマイクロエレクトロニクスは、SiC(炭化ケイ素)やGaN(窒化ガリウム)、一般的なシリコンといった多様なチップ技術を活用し、高度なカスタム設計を行って、800V直流電源アーキテクチャに必要な製品を開発しています。
さらに、OCP 2025では、ガン基盤の12kW LLCコンバータを発表。この技術は、800Vの入力と1MHzのスイッチング周波数で動作し、最大12kWの連続出力と98%以上の効率を誇り、電力密度も2600W/in³を超えています。こうした成果は、省スペースで高効率な電源供給を実現します。
次世代データセンターへの影響
この電源ソリューションは、メガワット級のAIサーバ・ラックを導入する上での基盤を提供し、インフラを簡略化しつつ、運用コストの削減を助けます。これにより、次世代のハイパースケールデータセンターが大きく進化することが期待されます。
STマイクロエレクトロニクスのビジョン
STマイクロエレクトロニクスは、約50,000人の従業員を抱える単一の企業体として、世界中のサプライチェーンと先進的な製造設備を駆使して、持続可能な社会の実現を目指しています。顧客やパートナー企業と連携しながら新しい半導体ソリューションの開発を進めていく姿勢は、今後のビジネスの展望に大きな影響を与えています。
特に、STは自社の温暖化対策としてカーボンニュートラル達成に向けての取り組みも進めており、2027年末までに再生可能エネルギーの使用率を100%にする計画を掲げています。
これにより、同社はただの半導体メーカーに留まらず、持続可能な社会および次世代テクノロジーの革新において重要な役割を果たすことが期待されます。
結論
STマイクロエレクトロニクスの最新技術とビジョンは、次世代のAIデータセンターにおける革新の鍵を握っており、その進化は今後の業界全体に大きな影響を及ぼすことでしょう。詳細はSTのウェブサイトでご覧いただけます。
会社情報
- 会社名
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STマイクロエレクトロニクス
- 住所
- 東京都港区港南2-15-1品川インターシティA棟
- 電話番号
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03-5783-8220