SIIFICウェルネスファンドがトレジェムバイオファーマに出資
公益財団法人社会変革推進財団(以下、SIIF)は、SIIFICインパクトキャピタル株式会社と共同で運用するSIIFICウェルネス投資事業有限責任組合を通じて、トレジェムバイオファーマへの出資を行いました。トレジェムバイオファーマは、先天性無歯症を対象にした歯の再生治療薬の開発を進めており、2026年4月27日に実施する第三者割当増資に伴う引き受けとなります。
トレジェムバイオファーマの展望
トレジェムバイオファーマが開発する、歯の発生抑制因子USAG-1を阻害する抗体TRG035は、歯科医療に革命をもたらす可能性があります。従来の補綴中心のアプローチから、生体における自然歯の形成を誘導する根治療法へのシフトを目指しています。先天性無歯症は患者が若年のうちに発症し、長期間にわたって義歯やインプラントによる治療が難しいため、根本的な治療法の必要性が求められています。トレジェムバイオファーマの抗体製剤による自己歯再生は、この課題解決に寄与し、患者のQOL向上が期待されます。
投資の背景
SIIFICウェルネスファンドの出資テーマには、安心できる医療や多様なライフスタイルへの促進があります。先天性無歯症に対して、これまでの医療では対応が難しかった患者を支えるために、トレジェムバイオファーマのアプローチは非常に重要です。
投資判断のプロセス
本出資に至った判断プロセスでは、システム分析を基にトレジェムバイオファーマがウェルネス領域に対して貢献する事業者であることを評価しました。先天性無歯症治療において、補綴に偏った治療法は生涯にわたる依存を生むため、根本治療の実現に向けた障害を可視化しました。
今後の支援方針
今後、SIIFICウェルネスファンドは、トレジェムバイオファーマに対して通常のハンズオン支援を行う他、インパクト測定やマネジメント支援、さらにはIPO準備に関するサポートを行う予定です。この出資を通じて、歯の再生治療が一般的な選択肢となり、多くの人々が天然歯の恩恵を受けられるよう、支援を続けていきます。
SIIFについて
SIIFは、2013年からインパクト投資に関する調査研究を行い、2017年に設立されました。日本の社会課題に対応するため、社会的・経済的資源の循環を目指して様々な活動を行っています。
SIIFICについて
SIIFICは、2022年に設立されたインパクト投資ファンド運営の専門企業で、ウェルネス領域に注力し、社会的・環境的なインパクトを生み出す企業をサポートしています。
このプロジェクトの進展が、先天性無歯症患者を含む広範な患者層に拡大し、治療の持続可能性を高めることを期待しています。