京都伝統産業を継承する若手職人の作品展「染－Next Chapter－」が開催！

京都伝統産業を継承する若手の挑戦

京都の魅力的な伝統産業を支える舞台として、「染－Next Chapter－」展が開催されます。この展覧会は、京都市産業技術研究所（以下、京都市産技研）が主催し、若手職人や作家の素晴らしい作品を披露する機会です。その目的は、地域の伝統的な染色技術を未来につなげることにあります。

開催概要

「染－Next Chapter－」展は、令和6年10月31日（木）から11月4日（祝・月）まで、京都伝統産業ミュージアム内のMOCADギャラリーで行われます。展示は毎日午前10時から午後6時まで、最終日のみ午後4時までとなります。

この展覧会では、10名の若手職人・作家が参加し、自らの感性を取り入れた新たな染色デザインに挑戦しています。出展する作家には、稲井育子さん、奥野むつみさん、栫井浩さん、北辻有紀子さん、関純子さん、寺坂ひとみさん、福村健さん、前崎那美さん、山田紗也さん、吉田麗さんと、多彩な顔ぶれが揃います。

作品の特徴

日本の伝統的なデザインは、四季の移り変わりや吉祥文様を反映してきました。今回作家たちは、その伝統を尊重しつつも、自らの感性と創造性を活かした新たな作品を発表します。日本の文化を未来へとつなげるため、彼らは独自のスタイルで染色に取り組む姿勢がうかがえます。この展覧会では、単なる絵画やデザインにとどまらず、その背後にある思いや歴史的背景に触れられることでしょう。

京友禅の紹介

また、展示の一環として、京都市産技研が実施している「京友禅」（手描）コースの紹介も行われます。このコースは、伝統的な京都の友禅の技術を継承するために若手職人を育成するためのプログラムであり、手描きの技術を習得することができます。受講者には、プロ養成コースや専門コースが用意されており、技術の深化を図っています。