岡山大学(岡山市北区)は、2025年3月4日、AIの進化による仕事の変化とアントレプレナー(起業家)に求められる新しい視点を探るトークイベントを開催しました。このイベントでは、株式会社TIMEWELLの濱本隆太CEOとGOB株式会社の山口高弘氏が講演し、多様なテーマで議論を交わしました。
イベントの概要
イベントは岡山大学津島キャンパスにて、共育共創コモンズ(OUX)で行われました。濱本氏は、AIの進化が指数関数的に進展しており、特にエージェント技術の発展により、職業の役割分担が大きく変化すると指摘しました。
反復的な業務や運転などのルーチンワークは減少し、創造性や共感が求められる職種の価値が高まるとしています。
また、現在のビジネス環境は「AIをいかに活用できるか」というゲームの局面にあり、AIリテラシーだけでなく、クリティカルシンキング、データ分析、プログラミング、適応力、生涯学習などが求められると強調しました。
トークセッションの内容
トークセッションでは、濱本氏と山口氏がAIのアントレプレナーへの支援方法に関して意見を交わしました。AIは固定観念を持たないため、仮説と検証のプロセスを素早く進行でき、起業家にとって非常に強力なツールになることが説明されました。また、物理的な価値が相対的に向上する点や、AIの発展によって相対的に成長する領域についても意見が交わされました。
アントレプレナーが持つべき発想も話題に上がり、「まずAIを試してみる」や「医療や農業などデータ化が進んでいない領域の開拓」を推奨しました。さらに、実際に現場やAIの先進地域であるシリコンバレーや深圳を訪れることで、大きな視野を持つことが重要であるとアドバイスもされました。
参加者の反応
イベントには約10名の参加者が集まり、AI時代のキャリア選択やビジネスチャンスについて具体的な質問が寄せられるなど、活発な質疑応答が行われました。参加者はAIの影響を受けた将来の働き方について真剣に考察する機会を得たようです。
岡山大学の取り組み
岡山大学のスタートアップ・ベンチャー創出本部は、起業を志す学生や教職員に向けて、技術やビジネスプランの事業化を支援する窓口となっており、経営相談やアドバイスを行っています。 教職員や学生の皆さんは、ぜひ気軽に相談してください。岡山大学は引き続き地域の中核となる研究大学として、様々な取り組みに期待が寄せられています。
このように、岡山大学でのトークイベントは、AIの進化とそれに伴う職業の変化を正面から取り上げ、参加者に新しい視点を提供する貴重な機会となりました。今後のビジネス環境において、AIを最大限に活用するための知識やスキルは、間違いなく重要な要素となることでしょう。