新たな人材育成の拠点、ユーカリが丘国際福祉専門学校の開設
千葉県佐倉市、ユーカリが丘駅前に2025年4月、地域の介護と保育人材を育成する「ユーカリが丘国際福祉専門学校」が開設されます。この新しい教育機関は、山万グループが実践してきた社会福祉法人ユーカリ優都会の取り組みの一環として設立されるものであり、高齢化社会において深刻化するエッセンシャルワーカー不足の解消を目指します。
開設の背景と地域のニーズ
最近、私たちが直面している社会的な課題の一つに、少子化と超高齢化があります。女性の社会進出が進む中、保育サービスの充実は急務であり、同時に介護サービスに対するニーズも高まっています。これまでの街づくりの過程で、山万グループはこの状況を痛感しており、地域に必要な人材を育成することを目指してみずから専門学校を設立する決意をしました。
豊富な現場経験を生かした教育
ユーカリが丘国際福祉専門学校では、地域に根付いた教育プログラムが特色です。専門学校では、実際に運営されている介護施設や病院、保育施設での実地経験が組み込まれており、学生たちは地域コミュニティとの交流を通じて学びます。また、ボランティア活動や各種イベントへの参加を通じて、社会とのつながりを深める機会も提供されます。
留学生の受け入れと多様な教育
さらに、この専門学校では国内の学生のみならず、留学生への支援も行います。介護福祉士の国家資格取得を目指す留学生に対しては、専門的な教育を提供し、地域の福祉向上にも寄与します。国際福祉ケア学科は1年制で、特に留学生に焦点を当てたプログラムとなっています。
設置学科と奨学金制度
ユーカリが丘国際福祉専門学校には、以下の3つの学科が設置されます。
1. こども保育学科(2年制): 保育士国家資格取得を目指し、定員は50名。
2. 介護福祉学科(2年制): 介護福祉士国家試験受験資格取得を目指し、定員は40名。
3. 国際福祉ケア学科(1年制): 留学生対象で、定員は40名です。
また、こども保育学科と介護福祉学科では、本校独自の貸与奨学金制度が用意されており、特定の条件を満たすことで授業料の自己負担を軽減できます。
今後の予定
専門学校の開設に際して、開校記念式典は2025年4月3日に行われる予定で、入学式は4月8日に予定されています。地域における福祉人材の育成を通じて、超高齢化・少子化社会の課題解決に貢献することを目指すユーカリが丘国際福祉専門学校。これからの日本において重要な役割を果たす期待が寄せられています。
最後に
この学校創立は、地域社会の健康と福祉を支えるための重要なステップです。私たちは、未来を担う介護・保育人材の育成に注力し、社会のニーズに応えるための責任を果たしていく所存です。地元の人々はもちろん、留学生を含む多様なバックグラウンドを持つ学生たちが集い、新しい時代の福祉のあり方を探求する場となることでしょう。