9歳の少女が描く地球愛をテーマにした絵本の魅力とは

9歳の少女が紡ぐ地球愛の物語

2023年2月22日、株式会社らしゅえっとの出版事業部RINDA PUBLISHINGから、9歳の女の子、ほんまひびきさんが手掛けた絵本「リンちゃんとダーリンの大冒険魔法のコインをさがしに」が発売されました。この絵本は、ただの物語にとどまらず、子どもの視点で環境問題を深く考察するきっかけを提供しています。

環境問題に挑む子どもたち

本作は「世界をぐるり！こども絵本リレープログラム」の一環として誕生しました。主人公のリンちゃんは好奇心にあふれる9歳の少女。一方、ダーリンは2100年からやってきた、優しくて知識豊富なワンコです。二人は地球に対する様々な問題を感じ取り、未来のために魔法のコインを探し旅に出る決意をするのです。

豊かな感受性で描かれる物語の挿絵は絵本作家のさこももみさんが担当。彼女の作品は、物語が持つ夢のある世界観を見事に表現しています。そして、この絵本は単なる完結した物語ではなく、次の創作者に引き継がれることを目指しています。これにより、子どもたち自身が創作者になり、一緒に物語を紡ぐという新たな試みが生まれています。

教育の観点から見る影響

コロナ禍が長引く中、多くの親たちが自分の子どもたちの将来に不安を感じています。調査によると、約75%の保護者が子どもの将来に懸念を抱え、特に「得意なことを見つけて伸ばす」ことを優先させたいと考えています。この絵本を通じて、子どもたちが「自分も何かを作りたい！」という気持ちを抱く手助けができればと願っています。

地球をテーマとしたこの絵本は、読者が一緒に考え、感じ、表現する力を育てることでしょう。絵本を介して、地球の美しさ、そしてそれを守る重要性が後世に伝わることを願っています。

作者について

ほんまひびきさんは2009年に生まれ、絵を描くことや物づくりが大好きな12歳。小学校3年生でこの物語を書き上げ、世界の環境問題に非常に高い関心を寄せています。彼女は未来のアーティストとして、素敵なアイディアやデザインで、他の人々に笑顔を届けたいという夢を持っています。

また、絵を担当したさこももみさんは、1961年生まれ。小学校教員から絵本作家へ転身し、多くの作品を世に送り出してきました。彼女の作品は、子どもたちの心を豊かにするものが多く、特に地道で丁寧な描写が支持されています。

まとめ

RINDA PUBLISHINGが展開するこの絵本は、単なる物語の枠を超えた教育的な意義を持ち、さらなる創造の連鎖を生み出す力を秘めています。この絵本を手に取ることで、子どもたちは自分自身の可能性を広げ、未来に向けての一歩を踏み出すきっかけとなるのです。これからの創作者たちにとって、インスピレーションを与える一冊として、ぜひ多くの人に読んでほしいと願います。