シナジーマーケティング、DAYS GRAPHYに新機能を追加
シナジーマーケティング株式会社は、生成AIを活用した顧客理解ツール「DAYS GRAPHY」に新たな機能を追加しました。この新機能には、外部ツールとのAPI連携が加わり、顧客との対話をさまざまなアプリケーションで実現できるようになりました。
API連携とシチュエーションカスタマイズ機能
新たに追加されたAPI連携により、DAYS GRAPHYが持つコア技術を外部アプリで利用可能になりました。これまでDAYS GRAPHY内でのみ行われていた顧客との対話が、他のシステムでもできるようになるため、口コミやアンケートから得たデータを元に顧客像を生成でき、インサイトを掴むことが可能です。
また、対話の際にユーザー自身が「批判的な顧客」や「ロイヤル顧客」といった特定の顧客セグメントを指定できるシチュエーションカスタマイズ機能も搭載。これにより、施策を考える際には、より的確なアプローチが可能となります。
MIRAIノートプロジェクトの実施
新機能は、兵庫県三田市の教育委員会と大阪教育大学が共同で展開する「MIRAIノートプロジェクト」の一環として実装されています。このAI対話アプリは、特に不登校の増加や相談機会の減少といった課題に応えるために開発されました。
実際参加した中学生や小学生たちは、自分の気持ちを正直に話すことができ、信頼して対話できる相手を選べるという点で高評価を得ました。約85%の生徒が「自分に合った相手を選べて良い」と答えるなど、非常に良い結果を得ています。
日常描写型顧客理解ツールとしての可能性
DAYS GRAPHYは、顧客の日常や生活状況を深く理解し、未充足ニーズを捉えることで商品開発やマーケティング施策に結びつけることを目指しています。生成AIによって、テキスト情報を元に顧客像を迅速に生成することができ、さらにはチャット機能を活用することで、より深い顧客理解が進むことが期待されます。
子どもたちの感情表現を支援するMIRAIノート
「MIRAIノート」には、学校向けの「ふりかえり機能」と家庭向けの「AIトーク!機能」という2つの機能があります。学校で「ふりかえり機能」を利用することにより、自身の気持ちや行動を振り返ることができ、自己理解を促進します。
家庭での「AIトーク!機能」では、自由な対話を通じて自己表現を促し、感情整理やコミュニケーションスキル向上を支援します。AIキャラクターと様々な形式で会話を楽しむことで、より自然な形での感情表現が可能となっています。
まとめ
シナジーマーケティングの新機能は、顧客理解における大きな革新となるでしょう。日常理解型ツールとして、DAYS GRAPHYは商品開発の新たなアイデア創出や、教育現場でのAYデータ解析にも貢献することで、様々な領域において新たな顧客のニーズに応えていきます。今後も、この活動がどのように進展していくのか注目されるところです。