ANAと積木製作、VR訓練シミュレーター「∀TRAS」のアップデート
全日本空輸株式会社(ANA)と株式会社積木製作は、共同開発したVR訓練シミュレーター「∀TRAS(アトラス)」をアップデートし、さらなる安全意識の向上を目指す新機能を追加しました。今回のアップデートでは、グランドハンドリング部門のスタッフが直面する可能性のある労働災害をリアルに体験できる「労働災害体験コンテンツ」が新たに実装され、現場での危険事象をナビゲートします。
アップデートの主なポイント
労働災害体験コンテンツ
新しいコンテンツでは、実際に現場で起こり得る危険な状況をシナリオ化し、ユーザーがその中で安全意識を高められるように設計されています。具体的には、以下のような危険体験を擬似的に行えます:
1.
ハイリフトローダー使用時の転落体験:梯子昇降時のバランスを崩して転落する状況がシミュレーションされ、実際の体験を通じて安全意識を感じることができます。
2.
車両走行中の事故シミュレーション:タブレットの通知に気を取られた脇見運転から、急停車する前方車両に衝突する様子を体験します。
3.
車両ドア開閉に伴う事故体験:ドアが強風で閉まる際に指を挟むなど、日常的に想定される事故をリアルに再現しています。
これにより、職務上の危険についての知識を深めることが可能となります。
新規空港の3Dモデル追加
今回のアップデートでは、従来の羽田空港に加えて「成田空港」と「新千歳空港」の精巧な3Dモデルが追加され、昼・夜・積雪など様々なシチュエーションでのシミュレーションが可能になります。
ハードウェアとソフトウェアの連動
「∀TRAS」の最大の特長は、ハードウェアデバイスとの連携にあります。振動ベストや感電デバイスを使用することで、視覚と聴覚だけでなく、実際の衝撃や痛覚も再現。これにより、VR体験のリアリティが飛躍的に向上しました。
これまでの導入実績と今後の展開
ANAは国内29の空港でこのVR訓練シミュレーターを導入し、即戦力となる若手スタッフの育成やベテラン層のさらなる安全意識の確認に活用しています。また、ANAと積木製作は定期的な意見交換を通じて、現場のニーズに合った新しいコンテンツを開発し続ける方針です。今後も「∀TRAS」は航空業界の安全向上と人材育成に貢献していくことでしょう。
株式会社積木製作について
積木製作は「全産業の未来を設計する」というビジョンの下、VR、AR、およびMR技術を駆使した安全教育コンテンツの開発で国内トップクラスの実績を誇ります。最新技術を用い、現場のニーズに即した没入感の高さを提供するXRソリューションの開発を行っています。
所在地:東京都墨田区江東橋2-14-7 錦糸町サンライズビル9F
設立:2003年9月
URL:
積木製作