ナノイーX技術が変える阪急電鉄の移動体験
新型車両への採用
JR東日本テクノロジーとパナソニックが共同開発したナノイーX発生装置が、新たに阪急電鉄に導入されました。これにより、2024年7月21日から運行が開始される新型特急「2300系」及び今後の新型通勤車両「2000系」に搭載され、利用者に清潔で快適な移動空間を提供します。今回の採用は、阪急電鉄の車両において初めての試みとなります。
ナノイーの革新
ナノイーXは、パナソニックが開発した微細イオンで、空気中の水に高電圧を加えて生成されます。ナノイーXは、従来のナノイーよりもOHラジカルの生成速度を10倍にまで高め、強力な脱臭効果や、菌・アレル物質の抑制に寄与します。これにより、公共交通機関においても、安心して利用できる快適な車両環境が実現されます。特に、コロナ禍以降、空気質への関心が高まる中、ナノイーの技術が求められています。
車両特性への最適化
鉄道車両は、乗客の出入りが頻繁で特異な空間を持つため、ナノイーの効果を最大化するために、車両内で均一に広がる必要があります。JR東日本テクノロジーとパナソニックはこの点を重視し、車両の特性に合わせた制御を行い、ナノイーXデバイスに制御電源装置を組み込んで製品化しました。この結果、ナノイーの効果が広範囲に滞在し、鉄道車両での利用が可能となったのです。
ナノイーの効果と検証
ナノイーの効果は、空間の清潔性を保つだけでなく、利用者の快適さにも寄与します。脱臭の実験では、約6畳の空間でナノイーを放出した結果、12分後にはタバコの臭気強度が2.4まで低減したと報告されています。また、菌の抑制においては、4時間後に99%以上の抑制効果が確認されるなど、その高い効果を実証しています。
今後の展望
JR東日本テクノロジーとパナソニックは、今後も鉄道車両に特化したナノイー技術のさらなる進化を目指しています。清潔で快適な鉄道環境を提供するために、技術革新と更なる研究を重ねていくことでしょう。2024年の導入以降、阪急電鉄の車両は、乗客にとってより快適な移動体験を提供できるようになります。
日本国内の公共交通機関における空気質向上の取り組みは、今後も重要な課題として続いていくことでしょう。ナノイー技術の導入が、この流れをさらに加速させることが期待されています。
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