スーツケース保険の新たな形
ジェイアイ傷害火災保険株式会社が、9月26日より新しいサービス「スーツケース破損保険金自動支払いサービス」を開始しました。このサービスは、AIを活用してスーツケースの破損を自動的に検知し、保険金を即座に支払うことを目的としています。これにより、旅行者の不安を軽減し、迅速なクレーム対応を可能にします。
AIの力で迅速な支払いを実現
このサービスの最大の特徴は、旅行者が撮影したスーツケースの損傷画像をAIが解析し、破損状態を評価する点です。従来、保険金の支払いには通常数日かかっていたものの、この新技術により、即日対応が可能になりました。AIによる画像解析は、ジェイアイ傷害火災保険がシステムリサーチと日本IBMと協力して開発したもので、専門知識がなくても簡単に導入できるのが魅力です。
具体的な手順
ユーザーは、スーツケースの損傷が発生した際、その画像をアプリやウェブサイトからアップロードします。その後、AIが画像を解析し、破損内容を自動的に判定します。これにより、人間の目での確認作業が不要になり、従来の手間を減少させることができました。
この画期的な技術は、AI画像認識ソリューション「IBM Maximo Visual Inspection」を活用しています。この技術は大量のデータをAIに学習させることで、スーツケースの各パーツごとに破損状況を判断するモデルを作成します。これにより、スムーズに保険金の支払い業務が行えるようになります。
将来の展望
ジェイアイ傷害火災保険は、今後このサービスを他の保険会社にも展開していく予定です。また、スーツケースの販売メーカーや航空会社との提携を進め、搭乗予約時の預け荷物の補償オプションなども検討しています。このように、サービスの幅を広げていくことで、より多くのお客様に利用してもらえるチャンスを増やしていく考えです。
新たな価値を追求する取り組み
ジェイアイ傷害火災保険は、2025年を見据えた中期経営計画において、「旅行保険、火災保険のバリュー・イノベーター」を目指しています。デジタル技術を活用した新たな商品やサービスの提供を通じて、お客様により良い体験を提供することに挑み続けています。
AI技術の進化により、今後の保険業務はさらに効率化されていくでしょう。この新サービスが、旅行者にとって安心して利用できるシステムとなることを期待しています。