福祉×デザイン共創
2024-05-03 14:11:10

シブヤフォントが拓く未来:福祉×デザインの共創イベント

シブヤフォントが示す、福祉とデザインの共創の可能性



2024年5月11日、東京・渋谷区神宮前にあるシブヤフォントラボ(ハラカド)にて、「フクシとデザイン2024 No.1」が開催されました。本イベントは、障害のある方の表現活動支援と社会参加促進を目的とした、福祉とデザインの融合をテーマに掲げています。

今回の目玉は、シブヤフォントのアートディレクターであるライラ・カセム氏と、渋谷区シブヤフォント事業担当者による講演とクロストークです。ライラ・カセム氏は、日本生まれのイギリス人で、多様なアイデンティティを持つことから「一人国連」と自称する、国際的に活躍するデザイナー・アートディレクターです。東京藝術大学大学院博士課程修了後、2017年からシブヤフォントプロジェクトに関わり、グッドデザイン賞など数々の賞を受賞しています。現在も奈良女子大学の特任准教授として活躍するなど、多方面で才能を発揮されています。

一方、渋谷区シブヤフォント事業担当者は、プロジェクト立ち上げ当初から携わってきた行政職員です。行政の立場から見たプロジェクトの経緯や、福祉現場との連携、今後の展望などについて貴重な話を披露しました。

協働の成果と今後の展望:障害のある方の可能性を広げる



講演では、シブヤフォントプロジェクトがどのように始まり、どのような成果を上げてきたのかが詳細に語られました。障害のある方々の個性豊かなイラストを活かしたフォント開発は、単なる文字のデザインにとどまりません。それは、個性を尊重し、社会参加を促進するための、画期的な取り組みなのです。

クロストークでは、福祉現場における具体的な変化や課題、行政との連携の秘訣などが、参加者との活発な意見交換を通じて明らかになりました。参加者からは、シブヤフォントが障害のある方々の自立支援に大きく貢献していること、そして、行政と民間セクターの連携が、このような素晴らしいプロジェクトを成功に導いたことが高く評価されました。

イベント全体を通して、福祉とデザインの融合が、障害のある方の可能性を広げ、よりインクルーシブな社会の実現に貢献する可能性が示されました。シブヤフォントは、単なるフォント開発プロジェクトではなく、社会変革の象徴として、今後の展開が期待されます。

イベント概要と今後の展開



イベントは、ライラ・カセム氏と渋谷区職員による講演とクロストーク以外にも、ワークショップや事例紹介なども含まれており、参加者は実践的な学びを得ることができました。参加対象は、障害者福祉事業所や施設で働く職員、福祉関係者、デザイナー、自治体関係者など、幅広い層にわたります。

今後の「フクシとデザイン」シリーズでは、様々な地域で活躍するデザイナーや企業関係者を迎えて、福祉現場におけるデザインの活用方法について継続的に学びを深めていく予定です。本イベントは、福祉とデザインの新たな可能性を切り開く、重要な一歩となるでしょう。

会社情報

会社名
一般社団法人FUKU・ WARAI
住所
東京都江東区平野3-2-10ヒマワリビル4階
電話番号

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