日本の優れた商品を世界に届けるセミナー開催報告

日本商品を世界にアピール！海外販路拡大セミナーの報告

2025年2月6日、OMOTENASHI SelectionとCOUXU株式会社が共催したオンラインセミナー『世界に認められる日本品質とは！？〜ブランディングPRと海外営業戦略〜』が開催されました。約50名の事業者が参加し、海外市場への進出に向けた貴重な知見を得る場となりました。

セミナー目的と内容

セミナーは、日本の優れた商品やサービスを発見し、世界に発信することを目的とした「OMOTENASHI Selection」の活動の一環として行われました。講演では、海外販路開拓における社内体制やブランディングの重要性について深く掘り下げました。

第1部：商談獲得の実践ノウハウ

第一部では、COUXU株式会社の斎藤紀臣氏が登壇し、海外企業からの調達依頼の具体例を交えながら、最短で商談を獲得するためのノウハウを共有しました。同社は、これまでに約3,000社の海外企業と連携を持ち、約400社の日本企業の海外販路開拓をサポートしています。斎藤氏は、日本企業が直面する課題を説明し、事業者に向けて中長期的な社内体制の構築が重要であると強調しました。

第2部：海外評価を受ける商品の特徴

次に、OMOTENASHI Selectionの事務局長、櫻田祐基氏が登壇し、海外で評価される商品の共通点について詳しく解説しました。これまでの10年間で、1,600を超える商品が認定され、その中から特に海外市場での評価が高い商品の事例を挙げました。以下の三つのポイントが共通する特徴として挙げられました：
1. 伝統技術と現代的アレンジの融合
2. 日本の素材や食文化に対するこだわり
3. 高品質なデザインと実用性

さらに、訪日外国人の国別の消費傾向に関するデータも示されました。国ごとの文化を理解し、それに合わせたマーケティングアプローチが成功の鍵であることが指摘されました。

第3部：パネルディスカッション

セミナーの締めくくりとして行われたトークセッションでは、参加者と講演者がフリーディスカッションを展開。櫻田氏は、サステナビリティに基づいた商品開発や、日本ならではのクラフトマンシップへの期待感が高まっている点を強調しました。また、COUXUの斎藤氏からは、海外のライフスタイルへの適応が重要であり、現地アーティストとのコラボレーションのケーススタディが紹介されました。ここでは、ストーリー性や経済合理性を加えることが、競争の中で差別化を図るために必要だと話されました。

まとめ

このセミナーは、海外販路を拡大したい企業にとって貴重な情報源となりました。参加者は、日本商品の優れた価値を世界に発信するために何が必要かを見極める良い機会となったことでしょう。日本の商品が持つ品質の高さや、独自の魅力を引き立てる方法についてのアイデアが生まれる場でもありました。今後の展望として、さらなる国際的な認知が期待されます。