ELEKSがDNPおよびBSI PSJと提携し「eCAP」導入開始
国際的なサイバーセキュリティ基準に対する企業のコンプライアンスを強化する新たな取り組みとして、ELEKSはDNP(大日本印刷株式会社)およびBSI PSJ(BSI Professional Services Japan株式会社)と提携し、コンプライアンス自動化プラットフォーム「eCAP」を提供することを発表しました。このサービスは、2025年10月1日より日本国内で利用可能になります。この提携により、企業は業務効率を向上させるだけでなく、コスト削減とガバナンスの強化も同時に実現することができます。
eCAPの概要とその目的
eCAPは、ISO/IEC 27001やNIST CSFなどの国際的な基準に基づいたコンプライアンス管理を支援するために設計されています。企業が直面する複雑な規制要件を一元的に管理することにより、業務プロセスの効率化を実現し、長期的な成長とレジリエンス強化の道を開きます。特に、サイバーセキュリティに対する対応が重要視される現在、企業がどのように迅速に対応し、規制価値を実現するかが肝要です。
ELEKSの最高情報責任者であるイウリイ・ガラシム氏は、「コンプライアンスは急速に変化する規制の中で、企業にとってやっかいな課題です。eCAPの活用によって、企業は国際基準に遵守しつつ、その競争力を強化することが期待できる」と述べています。
市場ニーズへの対応
近年、サイバー攻撃の手法が高度化している一方で、規制要件も厳格化されています。特に、製造業や医薬品、AIなどの産業では、その変化に迅速に適応する能力が求められます。企業はしばしば高額なコスト、分断された業務プロセス、コンプライアンスに特化した人材不足などの課題に直面しています。これに対処するために、DNPのデジタル信頼への取り組みとBSI PSJの専門的なコンサルティング能力、さらにELEKSの強力な技術力を合わせることで、非常に価値のある支援が期待されます。
提携による導入支援サービス
eCAPを活用する上での主要なメリットには、以下の点が挙げられます。
- - 効率性の向上: 多様で複雑な基準に対応したコンプライアンスを自動化し、一元化。
- - 柔軟性: 国際規範、業界特有の規則、企業独自の規定にも対応可能。
- - 知識の蓄積: AIを用いた社内ルールのデジタル化と整理を促進し、社員間の知識共有をサポート。
このように、eCAPは企業の効率化と知識の蓄積に貢献し、従業員の育成にも寄与します。
ELEKS、DNP、BSI PSJについて
ELEKSは、ソフトウェアエンジニアリングのリーダーとして、30年以上の歴史を持ち、2,100名以上の専門家を抱えています。また、DNPは1876年に創業した日本最大の印刷会社であり、幅広い分野で高い信頼性のもとに製品を提供しています。BSI PSJは国際的な規格の専門家として、日本でデジタルトラスト領域に焦点を当てています。
今後もこの3社の提携が、業界全体のデジタルトランスフォーメーションを加速し、企業のコンプライアンス管理を進化させることでしょう。