92歳のラガーマンが示す、年齢を超えた生き方の魅力

92歳が伝えるラガーマンの生き方

年を重ねてもなお、輝きを失わない92歳のラガーマン、永山隆一さん。その豊かな人生経験をもとにした著書『92歳のラガーマンノーサイドの日まで』が、2024年12月25日に発行されます。永山さんは仲間と共にラグビーを楽しみ続け、年齢なんて気にせず、人生を自分なりに楽しむことの大切さを教えてくれます。

ラグビーとの出会い

彼は1932年に大阪府で生まれ、幼少期には戦争や疎開の影響でラグビーを断念せざるを得ませんでした。しかし、医学生の頃にようやく念願のラグビーに携わることができ、そこから70年以上にもわたり、ラグビーと共に歩んできました。これほど長い年月をかけてラグビーを愛し続けてきた彼の姿勢は、多くの人々にとっての励みとなることでしょう。

ラグビーがもたらすエネルギー

永山さんは「ラグビーがあるから生きている」という考えを持っており、日々のトレーニングや仲間との交流を大切にしています。彼の口からは「何もしなければそのまま老いていくだけ」といった言葉が出てきます。年齢に関係なく、体を動かし、心をアクティブに保つことが生きる力を与えてくれるという信念が感じられます。

ゴールドパンツの意味

不惑倶楽部に所属する永山さん。彼のような90代のラガーマンは、「ゴールドパンツ」を着用することが特権です。これは世界中のシニアラグビーにおけるルールとして広まっており、年代ごとにパンツの色が異なる面白い仕組みがあります。それぞれの色が、彼にとっての誇りとなっていることでしょう。

家族の支えとリハビリ

2024年は彼にとっての試練の年でした。コロナに罹患し、体力を失った彼は、再びラグビー場に戻るためにリハビリに取り組んでいます。長男や長女の支えを受けながら、自身の健康状態を見守る姿勢も印象的です。92歳の誕生日には、インフルエンザとコロナワクチンの同時接種をプレゼントされたことも、彼の家族の愛情が溢れています。

ラグビーから学んだこと

永山さんの人生を通じて、多くの人が「好きなこと」を続けることの大切さや、仲間との絆がもたらす喜びを学び取ることができます。彼は、年齢を重ねることが必ずしも負担に感じる必要はなく、むしろそれを豊かにするチャンスでもあると教えてくれます。また、自身の体験に基づくアドバイスを通じて、これからの人生100年時代を生きるためのヒントを提供しているのです。