湘南鎌倉総合病院におけるロボット支援手術の新しい可能性
2025年7月22日、神奈川県に所在する湘南鎌倉総合病院で、最新鋭の手術支援ロボット「ダビンチ 5」を用いた国内初の胃がん手術が実施されました。この手術は、消化器外科の分野における画期的な試みであり、手術支援ロボット導入の重要な一歩となります。
手術の詳細
手術は、ロボットによる幽門側胃切除ビルロートII法再建という形式で行われました。術者の上部消化管外科部長である細田桂医師が、ロボットのコンソールで操作を行い、実際の患者に対して高度な技術を駆使しました。手術の時間は3時間34分、出血量は80mLと、術中のトラブルもなく、予定通りの手技で終了しました。手術中、ロボットが術者の操作を精緻に再現し、術中の視野や安定性を確保したことが特徴です。
執刀医のコメント
細田医師は、「この症例では横行結腸間膜への浸潤が認められたため、合併切除を要する複雑な手術となりました。しかし、ダビンチ5のフォースフィードバック機能により、組織の抵抗感をしっかりと感じながら操作することができ、大きな安心感を持って手術に臨むことができました」と述べています。
今後の展望
湘南鎌倉総合病院では、この初の胃がん手術を契機に、ロボット手術の運用範囲を拡大する方針を示しています。今後は泌尿器科や呼吸器外科、婦人科にも導入を進め、各診療科と連携しながら、症例の蓄積を通じて質の高いロボット手術を提供することを目指しています。また、将来的には教育や研修の場としての活用も視野に入れているとのことです。
この新しい技術により、より多くの患者に対して安全かつ有効な治療が提供されることが期待されています。医療法人徳洲会湘南鎌倉総合病院は、ロボット手術による新たな医療の形を追求していくことを約束します。
お問い合わせ先
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Tel: 0467-46-9947(直通)
このようにして、湘南鎌倉総合病院は新たな技術に挑戦し続け、医療の最前線を歩んでいます。患者の安全を第一に考えつつ、科学技術の進展を取り入れた治療法を提供することが、今後の医療の在り方になるのかもしれません。