自動運転の可能性
2025-05-26 14:49:19

日清食品とT2、自動運転トラックで物流効率化を目指す実証実験を発表

日清食品とT2の共同実証実験



日清食品株式会社(社長:安藤 徳隆)と株式会社T2(CEO:森本 成城)は、共に進める物流の未来を見据えた実証実験を発表しました。この実証実験は、T2が開発した自動運転トラックを用い、関東と関西を結ぶ高速道路の一部区間で行われます。実施は2025年6月で、運送業界が抱えるドライバー不足の解消を目指します。

目的と背景



近年、物流業界ではドライバー不足に悩まされており、高齢化や働き手の減少が深刻化しています。この問題を解決するため、日清食品とT2は自動運転技術を活用した新たな輸送モデルの構築に取り組んでいます。今回は、レベル4の自動運転トラックによる製品輸送を実現させる一歩として、レベル2自動運転トラックを用いた実証実験の実施に至りました。

トラックの最大積載量は、通常「重量制限」によって決定されることが多いですが、軽量な即席麺などの商品の場合、容積制限が主要な決定要因となります。このため、日清食品とT2は、トラックの荷台の容積を最大限に活用できることが重要であると認識しています。

実証実験の概要



実証実験は2日間にわたって実施されます。具体的には、以下の通りです。
  • - 1日目(往路): 日清食品関東工場(茨城県取手市)から、関西エリアの自社倉庫(大阪府摂津市)への輸送
  • - 2日目(復路): 日清食品関西工場(滋賀県栗東市)から、関東エリアの委託倉庫(神奈川県横浜市)への輸送

このプロジェクトでは、日清食品が運行ルートや実証貨物の手配を担当し、T2が実施全般のマネジメントを行います。積載物には即席麺が選ばれており、その輸送を通じて自動運転技術の波及効果を検証します。

検証内容とは



実証実験では、主に以下の3つのポイントが検証されます。
1. 幹線輸送における自動運転の走行ルートと所要時間
2. 事前に想定した条件(渋滞や気象)における走行オペレーションの有効性
3. 積載した即席麺への影響

実施中は、必ずドライバーがトラックに同乗し、レベル2の自動運転で試験を行う形となります。

12型パレットの特性



輸送の際には、12型パレット(1,200mm×1,000mm)が利用されます。このパレットは、日本国内を含む欧州やアジアでも標準的な規格として広く採用されています。日清食品の「カップヌードル ビッグ」を例に挙げると、11型パレット(1,100mm×1,100mm)を使用する場合よりも、約117%ものケース数を積載可能となります。このように、パレットの活用は物流効率の向上に直結するため、重要な要素となります。

企業背景



株式会社T2は自動運転システムの開発を行う企業で、2022年に設立されました。東京都千代田区に本社を構え、自動運転トラックによる幹線輸送サービスを提供することを目指しています。また、幹線輸送に関連するサービスにも力を入れています。公式サイトはこちらです。

今後の日清食品とT2の取り組みに期待が高まります。自動運転技術が物流の新たな未来を切り開くことになるか、注目です。


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会社情報

会社名
株式会社T2
住所
東京都千代田区内幸町2-2-3日比谷国際ビル 1階
電話番号

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